2018年7月28日土曜日

2018.7.23~25(月~水) 白馬(2,932m)杓子(2,812m)鎗(2,903m)周回

2018.7.23~25(月~水)
白馬(2,932m)杓子(2,812m)鎗(2,903m)周回


☀  登山口温度15℃ ↑2,868m ↓2,270m 26.2㎞  17:00分 1人 
49,224歩
【1日目】猿倉から白馬尻へ
早朝出発 3:10⇒580㎞⇒白馬八方Ⓟ11:00⇒11:50路線バス⇒1,250m猿倉登山口12:20→
13:45白馬尻野営地1,560m   ↑310m 2.2km 24℃
【2日目】大雪渓を登り鎗ヶ岳へ
白馬尻4:40→葱平08:15→9:20頂上宿舎11:20→杓子岳分岐12:39→杓子岳13:15→鑓ヶ岳14:45→
杓子岳分岐15:45→頂上宿舎17:00  ↑1,718m ↓674m 12km 10℃~20℃
【3日目】白馬岳から栂池へ下山
頂上宿舎05:00→白馬山荘05:15→5:35白馬岳5:45→6:30三国境6:40→7:30小蓮華山7:40→
9:15白馬大池山荘9:30→10:32乗鞍三角点→11:50天狗原12:00→自然園駅13:00⇒
14:20ゴンドライブ⇒15:30八方Ⓟ⇒倉下の湯17:00⇒新名神経由⇒540㎞⇒帰着2:30分 
 ↑840m ↓1596m 12km 10℃~30℃
丸山から白馬岳 画像クリックでmyテント




酷暑が続いて連日熱中症の事故がニュースになっています。
西日本豪雨災害の被災者、関係者の皆様のご苦労は大変な事
と、お見舞い申し上げます。


さて、管理人は耐暑登山に、師匠が今シーズングリーンパト
をされている白馬に、出かけてきました。


若い時、八方尾根SKI場から眺めた、憧れの白馬三山です。
昨年は雨飾山(雨飾山登山)から眺め、来年こそはと思っていました。


1日目 猿倉から白馬尻へ
長野道安曇野ICを降り、オリンピック道路で白馬に入ります。
スキー場の駐車場に駐車し、八方バスターミナルから路線バス
で猿倉荘まで行き、猿倉から徒歩で白馬尻小屋のテント場を
目指します。


猿倉荘横を登ります

鎗温泉分岐を通過



途中の林道でヤマアジサイ、ウバユリ、ミゾホオズキ、
キヌガサソウ、シシウド、ホタルブクロ等を確認しながら
13時過ぎ到着。まずはテント設営、続いてビールそして、ゆっ
たりタイム。
稜線が見える

何度か沢を渡る

白馬尻小屋下の車止め

山道を登ると視界が開ける

白馬尻小屋到着


初日はここまで、陽射しが強く標高1560mの白馬尻も24℃ある
。雪渓を降りて来る風があるので陽射しが無ければ寒いくらい
だろう。実際日が暮れるとあちこちで「寒い」と声が聞こえて
きた。



瀬音がごゴー々々と聞こえるテンバで、涼しく眠りについた(-_-)zzz…
なにせ、下界は熱帯夜が続いて寝苦しい。久しぶりに熟睡し翌朝
は3時起床、外気温は10℃、パンとカフェで朝ご飯。


2日目 大雪渓を登り鎗ヶ岳へ
テントを撤収し4時半出発、大雪渓取付きまで登る。5時丁度、
20分ほどで雪渓取付きへ到着、ここで簡易アイゼンをつける。
前の登山者が次々と装着されているので、場所を選ぶ必要があった。
白馬尻テント場を出発

大雪渓下到着
朝日に照らされる雪渓


雪はスプーンカット状、硬すぎず柔らかすぎず。
ザック々々…と心地よくアイゼンを受け止める。白馬山荘まで
は5時間のコースタイム。頑張ろう( `ー´)ノ


スタートはちょっと寒くて登りにいい感じです。5時13分背後
に朝日が出た。明るく照らされたのですぐ振り向いて今日のご
来光を遥拝。

快適な雪渓歩き

大雪渓もあと一息
大雪渓を上から俯瞰
花畑を登る

ユリがアクセント

ヘルメット着用、両側岸壁の崩落を聞きながら速やかに登って
行く。大雪渓通過は6時45分、アイゼンを脱ぎ、急な登山道を
登るが、両側は花畑。イワオウギ、クルマユリ、フウロソウ
、ミヤマコウゾリナ、オタカラコウ、などが咲き誇っている。
百合の橙色に、つい見とれてしまう。
花畑を詰めてゆく

小雪渓下


葱平の花畑
グリンパトに教えてもらった、氷河の痕跡が残る象岩




7時33分小雪渓下に着いた。トラバース道が切ってあり、1方通
行だ。再びアイゼンをつけ、通過すると再度花畑の中を登る。
しばらく登ると避難小屋があった。上に頂上宿舎が見え出した。


あと少し、頑張って登っていると上からグリーンパトの方が降
りて来られた。呼び止めて、師匠のことを聞くと、「さっき別
れてきたところ、今日は高山植物の説明担当で、この上にいる
よ(^_^)v…」
葱平のグリンパトロール
テンバで再会
撮影を引き受けて下さったお隣さん(人''▽`)ありがとう☆
葱平(ねぶかっぴら)・8:25分・看板が見えて来た。と‼、見た
ことがある吾人が下ってこられました。
「登ってきました\(^o^)/」師匠の日焼けした笑顔が迎えて
くれた。少し話してもうひと頑張り。上からグリーンパトのお
仕事風景をパチリ。


夕方には、テント場に訪ねて下さり、酒盛りをしながらグリー
ンパトの話を聞かせてもらった。テント場の点検も仕事の内だ
そうだ。師匠のブログ「大山の風」
ウルップソウ

頂上宿舎到着


9時、頂上宿舎下に到着、4時間半の登りでした。ここでお初の花
ウルップソウにご対面。時期は過ぎていたが、2株だけ待って
いてくれた感じ。(人''▽`)ありがとう☆

受付と思ったが、11:00からだそう。先にテンバで設営をする。
そのテンバで最初のアクシデントが起きた。


少し早いがお昼にしようと、ラーメンをセット中ストックを
ぶつけ、鍋ごとぶちまけてしまった(×_+)…😭


落ち込んだけど仕方ない。テント場受付時に牛丼に変更し
1000円也、余分の出費。ま、こんなことも有ら∼(-.-)
花畑を登ると
旭岳

白馬岳


杓子岳と鎗ヶ岳

劔岳遠望


テント設営や昼食・小屋回りの花畑の撮影等2時間休憩。午後
は稜線を白馬鎗まで5時間のピストン予定。11:25分午後の部再
開だ。テンバから花畑を少し登り、稜線へ出ると大パノラマだ
った。


北に旭岳・東に白馬・南に向け丸山から杓子・鎗そして南西
側奥に立山・剱岳と素晴らしい眺望が広がっていた。
大雪渓を俯瞰

丸山付近から剱岳
杓子岳から旭岳と白馬岳


大雪渓から吹き上げる冷気を受けながら稜線の道を杓子岳へ向
かう。劔岳や立山を望みながら進む道はまさに天空の散歩道。
気持ち良いです(^O^)/

12時過ぎに登山道で雷鳥が居ると教えて貰う。この時は雛だけ
確認した。このパーティは天狗山荘泊まりで南へ向け進まれて
いた。


後立山連峰の縦走路はさすがに午後になっても人が絶えない。
南から来る人、向かう人様々です。
コマクサの群落

ザレた道が杓子岳へ続く

杓子岳山頂から鎗ヶ岳を望む奥に剱岳





小石のザレた道になって来ると、所々ピンクの模様が目につ
く。コマクサだ\(◎o◎)/!よく見るとあちこち咲いている。
そして杓子岳山頂分岐へ着いた。巻道を行くか、山頂経由で行
くかでちょっと考えたが、師匠に教えてもらったので元気なう
ちに山頂2,812mを踏むことにした。


分岐から25分、山頂では先ほどのパーティーが休憩中。白馬側
からガスが上がってきた。12:50だ。午後はやはり曇るのかな

鞍部の花畑


鞍部から白馬村


杓子岳を振り返る 奥に白馬岳


鎗ヶ岳に続く登山道


13:25に山頂う回路と合流し鞍部へ降りる。ここから鎗の登り
に掛かる。登り返しの2800m付近まで急登の岩場が続いてしん
どい^_^;。ここを過ぎると、再び散歩道が鎗山頂へ続いていた

雷鳥さん
山頂へ続く道で再び雷鳥さんに出会えた。今度は母と5羽の雛た
ち。登山道で砂浴びを始めた母鳥に倣って雛も真似事。カワ(・∀・)イイ!!
ずっとお付き合いしたかったが、先を急ぐので登山道を迂回し
て先へ進ませてもらう。
白馬鎗山頂が見えた

山頂と3等三角点(鎗ヶ岳)

鎗温泉分岐から天狗山荘を望む

八方尾根ズーム


14:30分今日の目的地3等三角点「 鎗ヶ岳」2,903mに着いた。
目の下に続く縦走路をたどれば、鎗温泉への分岐指導票が確認
できる。その先には天狗山荘も見えている。そして天狗の頭か
ら400m下り不帰劔キレットを越えて唐松岳に至るのだ。


振り向けば杓子・白馬・旭岳の絶景だ。ログを撮る。早朝から
10時間歩いてきた。休憩したら帰りましょう。帰りは杓子の
巻道を通り来た道を引き返す。
丸山手前から登ってきた白馬鎗ヶ岳

テンバへ帰ってきた


丁度17:00テンバへ帰り、師匠と一杯酌み交わした。19:30分、
30張ほどのテント村で(-_-)zzz…


3日目 白馬岳から栂池へ下山
翌朝は3:10分起床、パンとカフェの朝食後白馬岳山頂へ向け
スタート。5時前出発、師匠が見送りに来てくださった。


さて今日は白馬岳を超え、小蓮華から白馬大池へ下り、白馬
乗鞍から栂池自然園に下ります。約11㎞1,000mの高度差予定
8時間の下りです。

早朝の白馬岳


先ず国内最大級の白馬山荘を目指して登ります。年金生活者に
は敷居の高い山荘ですが、1度は泊まってみたい小屋です。ご
来光登山の方達が下って来られます。登る人もいます。早朝か
らにぎわっている山頂へ向け登ります。


今日も気温は10度前後快適です。昨日も陽が照ると急に暑くな
ってきたが、今日も暑くなるだろう。まして高度を下げるのだ。
新旧主役交代

白馬山荘を俯瞰

杓子岳に朝の光が射す


5:12分に白馬山荘を通過、朝陽が射す斜面を山頂へ向かいます。
ウルップソウの穂とコマクサに朝日が当たり、新旧主役の花が
輝いている。
山頂ログ

白馬だけ山頂から杓子・鎗方向

旭岳にも日が射す

三国境を目指すパーティー


5:35分1等三角点が埋標されている山頂へ到着した。眺望を楽
しんで次の目的地を目指す。朝の花々を愛でながら小1時間下
ると、新潟・富山・長野県の県境、三国境へ6時32分到着だ。
タカネツメクサ イワキンバイ ヨツバ・タカネ?シオガマ イワギキョウ ミヤマダイコンソウ ハイマツ 他?

シコタンソウ ミヤマダイコンソウ イブキジャコウソウ
タカネツメクサ チシマギキョウ

雪渓とコマクサ

三国境へ下山

三国境指導標



休憩の後は、小蓮華山へ続く稜線を快適に早朝山歩40分、7:25
分に3等三角点「小蓮華」2,763mに下った。ここには首なし地
蔵や鉄の剣が祭ってある。遠く前方に白馬大池が見え、そして
南側の谷底に白馬尻山荘が見え出した。雪渓を登る人影も確認
できる。まるで蟻のように小さな点々だ。
三国境から下った尾根を振り返る

小蓮華山へ向かう

白馬3山を振り返る

3等三角点小蓮華2,763m

小蓮華から白馬岳

雪倉岳へ延びる稜線

雷鳥坂の向こうに白馬大池 奥に頸城三山
2009年(平成21年)より、足掛け3年に渡り放送されたNHKスペシャルドラマ、坂の上の雲のスタッフロールの背景は、雷鳥坂から山頂に至る尾根で撮影された。

白馬尻小屋を俯瞰

大雪渓を俯瞰

雷鳥坂を振り返る

船越の頭から雪倉岳

白馬大池へ下る


陽射しに向かってその雷鳥坂を下る事さらに50分、暑くなってきた
所で船越ノ頭への登り返し。8時23分,2,612mのピークへ着いた。
向こうにハクサンコザクラの群落

白馬大池へ続く登山道がなだらかに下っている。走ってでも下
れそうに見えるが、実際は小石がゴロゴロでなかなかスピード
に乗れなかった。9時過ぎようやく大池山荘のテント場へ到着
白馬大池と大池山荘

白馬乗鞍へ登り返すゴーロ道


白馬大池へ続く登山道がなだらかに下っている。走ってでも下
れそうに見えるが、実際は小石がゴロゴロでなかなかスピード
に乗れなかった。9時過ぎようやく大池山荘のテント場へ到着
ここにもお花畑が広がっている。ここの主役はハクサンコザクラ
・タテヤマリンドウ・イワイチョウ・チングルマ・コバイケイソウ達だ。



テンバから山荘脇を通り池沿いを白馬乗鞍岳に緩く登り返すのだ
が、道の様子が変わった。這松の中をゴーロの道が続いている。
岩の上を飛びんこしながら進むようになる。ほんの数十mの登り
だが、けっこう草臥れた。なだらかな山頂にはケルンが建っている。
白馬岳も見納めか?進む先には妙高・火打・雨飾山など上越の山影
が近づいている。
白馬乗鞍山頂

山頂から勁城山塊

2等三角点乗鞍岳

1つ目の雪渓を下る
 ケルンから少し下ったところに2等三角点「乗鞍岳」2,437mが
埋標されていた。ここを10:30通過、この先雪渓が待っている。
1つ目の雪渓はアイゼン装着はしないで、団体さんの脇を通過
した。
2つ目の雪渓
2つ目の雪渓は急斜面、アイゼン必須。特に下りは注意が必要
だ。そして再びゴーロの道を下り11:42分に天狗原の木道に降
り立った。ヤレヤレです(^^♪
天狗原へ下山

天狗原から下った雪渓を望む

天狗原


ワタスゲが咲く木道で下界の暑さを予感した。更に下らねば
栂池へは着かない。振り向けば先程難儀して下った雪渓。あの
涼しさが懐かしい。
すゞ竹の間を下る
 あと1時間で下れるかな?すゞ竹の間の登山道を暑い々々。よ
っこら々々下ります。足を止めるな歩け々々と言い聞かせる。
13:00ほぼ予定通り8時間の下りで栂池自然園に無事下山
やったーと云うより、頑張ったという感じ。




ゴンドライブで下山
大池で用意したα米はなかなか喉を通らなかった。
無事下山し、後はロープーウエイとゴンドラを乗り継ぎ栂池
高原へ降りるだけ。案内放送のオオシラビソの松ぼっくりの
豊作説明を呆然と聞いていた。


お湯に入って我に返り、無事の帰還を実感した。
圧巻の花達、後ろ立山連峰の眺め、天気も良く自分の足で体
験でき、満足の山行になりました。お山に感謝(^_^)v
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シコタンソウ?

リンネソウ (メオトバナ エゾアリドオシ)
スイカズラ科 常緑小低木

投稿107
白馬三山 2泊3日の山行最後までご覧くださり
ありがとう山でした。

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