2019年7月31日水曜日

2019.7.23~27聖岳(3,013m)~光岳(2,591m)周回 §Ⅲ光岳登山編


2019.7.2327聖岳(3,013m)~光岳(2,591m)周回
§Ⅲ光岳登山編
4日目☂/ 9 16.5 10:46 583 2,330 32,121
4:30光小屋→4:50光岳→5:12光石→5:35光小屋6:058:43易老岳8:509:20易老岳3等三角点→11:43面平12:2013:46易老渡13:5515:00芝沢ゲートⓅ


§ 光岳登山編
光岳小屋で起床。5時から小屋の食事になるので、その前に自炊組が炊飯します。昨夜作ったα米を2人で半分こしていただきます。管理人は味噌汁にα米チキンライスを入れ、温めて戴きます。味よりのど越しがポイント、おなかに入れればあとはカフェで口直しが出来る。
イザルヶ岳の横に富士のシルエットが見える

歩いた稜線

4時過ぎ明るくなり始め、先ず小屋前で朝焼けを撮影。富士や昨日歩いた稜線を撮影できた。支度して再び出ると、すでにガスが上がって富士は隠れていた。
4時半カメラ・GPS・水を持って山頂を目指します。20分程で山頂です。

朝霧と昨夜の雨で霧が立ち込めた山頂へ到着。今朝1番の登頂だ。連れとツーショットの記念撮影を試みた。何度かトライしてやっと撮影。連れの笑顔がとれていた。


タカネバラ ウスユキソ

お山の大将(^O^)/
ミヤマムラサキの群生
ミヤマムラサキ


そして、最後の目標光石へ向かう。10分ほど下ると、霧の中に見えてきた。これが光石、成る程石灰岩で白い岩だ。眺望は望めないが上に登ってお山の大将を決める。

小屋番さんが言っておられたミヤマムラサキが群生している。タカネバラ・ウスユキソウも見られる。後続組が降りて来られたので場所を譲り、来た道を引き返す。
団子の山頂標

テカリ石分岐



540分に小屋へ帰り、お暇の挨拶をして小屋を出た。雨が降り始め雨具を装着6時過ぎに下山へ向かった。本降りになり、カメラ撮影は(^o^) おやすみー。下りに専念する。

慎重にゴーロの沢を下って行く。三吉平を過ぎ易老岳へのだらだら登りが長く、苦しい登りだった。静高平くらいから登ってこられる登山者とすれ違う様になった。840分易老岳まで下山した。雨は上がったが、下りの道は濡れてスリップが怖い。
易老岳分岐から易老尾根に下山 先行される登山者

易老尾根を下り始めると上の分岐から「さようなら、気を付けて~」と昨夜の女性グループさんが呼びかけて下さった。われわれも「さよーならー、ありがと~」と挨拶を交わした。

三角点

易老尾根ルート名物 ナンバープレート

下り始めて30分最初の目標、3等三角点易老岳へ着いた。2254.8mまで1㎞下ってきた。更に下って行くとブログで見た大きなコブを付けたダケカンバの大木が現れた。高度670mごとに表示してある№プレートをカウントしながら下って行く。
ダケカンバのコブ


面平の指導標

№10 面平

1143分、濡れた根や、石車で何回も尻餅をつきながら、やっと面平の指導票まで下ってきた。少し下に№10の看板がかかっている。昨夜小屋番さんから面平から下が要注意と聞いていたので、ここで昼食を取ることにした。

昨日に続いてラーメンと残ったパンを半分ずつ、カフェも戴き、気持ちをリセットして下ります。ほぼ6時間下って後500m程残す所です。この分だと8時間近くかかりそう。今回も子供たちとの夕食がふいになりそうです。
 
易老渡へ下山
40分程休憩し易老渡へ降り立ったのは1346分の1時間20分後でした。しかしまだここから長い林道が待っています。14:00再び林道歩きへ出発だ。5㎞下って芝沢ゲート到着は15:15分でした。

遠山郷神楽温泉で4っ日ぶりに汗を流し、奈良へ向かって出発は17時になってしまいました。予定は午前中に下山して、15時に奈良に向かっていく予定だったのですが、3日目の1:30分の遅れで、その日のうちの光岳登頂が出来ず、4日目出発が1時間遅くなたこと。濡れた下りで1.5時間遅れたことで、予定が狂ってしまった。

CT1.3倍で計画した今回の山行、結果は残念でしたが、歩き通せたことで自信にもなりました。今後も、テント泊縦走は1.3倍のコースタイムを基準に計画します。

ヤマユリ
エピローグ
さて今回もアルプス遠征して来た。山の眺望や花達に癒され、人の親切に触れ、山の厳しさも体験した山旅になりました。2人で歩く百名山もほぼ半分を数えるようになりましたが、毎回厳しい登山、どこまでたどり着けるかわかりませんが、これからも続けていく所存です。
帰りは子供たちの家により、短時間でしたが家族でだんらんすることが出来ました。
生きていることを実感した旅となり、人生の歩みを1っ歩・1っ歩、歩み続けようと強く思う事となりました。(*^_^*)

山の神様お天気の神様に感謝です\(^o^)
最後までご覧いただきありがとう山でした。M(_ _)m

2019年7月30日火曜日

2019.7.23∼27聖岳(3,013m)~光岳(2,591m)周回  §Ⅱ聖平小屋~光小屋縦走編

2019.7.2327聖岳(3,013m)~光岳(2,591m)周回
 §聖平小屋~光小屋縦走編
3日目/☁ 9℃ 15.2㎞ 12:22 ↑1,888m ↓1,441m 26,927
5:20聖平小屋→7:18南岳→8:10上河内岳の肩8:15→8:22上河内岳8:25→10:00横窪澤分岐→10:37茶臼岳→11:06仁多池11:50→12:13希望峰→14:18易老岳→15:36三吉平→16:57静高平→17:40光小屋()

§ 聖平小屋~光小屋縦走編
725()早朝3時半、標高2,300mの聖平小屋で目覚めた。昨夜は縦走に備え小屋泊にして、1時間ほどゆっくり起床だ。静岡側に下る谷間が明るくなり、今日の好天を予感させてくれる。


朝日を受ける聖平小屋


トーストとカフェで朝食を取り出発だ。今日は南アルプス南部主稜線の縦走です。聖平からまず南岳へ登り、次に200名山上河内岳から茶臼岳(300名山)へ縦走。希望峰あたりが中間地点です。

更に易老岳へ登り、三吉平から最後にゴーロ帯を300m登り、静高平から光小屋へ進む。余裕があれば今日中に光石まで行ってみたいが、15㎞程の行程だ。( ―´)


5時過ぎ皆さん出発されていく中、我々も出発だ。まだ薄暗い山道を小屋分岐まで登り返します。分岐から聖岳方面へ行かれる方が多いが、我々は南岳へ向かいます。オサバグサやモミジカラマツ・マイヅルソウが林床に咲く道を緩やかに登って行きます。時に細尾根の道もありますが注意すれば問題なし。
モミジカラマツ

マイヅルソウ

オサバグサ
クロユリ

ツマトリソウ

南岳登頂

ハクサンチドリ

クロユリ

クロユリとミヤマキンポウゲ
ハクサンチドリ群生

朝霧で陽射しが無く、眺望も無いので花を探しながら進みます。南岳の手前でバイケイソウの間にクロユリが咲いていました。\(^o^)

南岳は2,702m、出発からほぼ2時間、718分に到着です。ツマトリソウやハクサンチドリ・ミヤマキンポウゲなど見ながら上河内岳へ向かいます。登り始めた頃に霧が晴れ上河内岳が見え始めた。花畑のトラバースは若干注意を要します。
 
上河内岳 右の小ピークが上河内岳の肩 

肩から上河内岳

上河内岳の肩から聖岳・赤石岳 雲が切れた瞬間

荷を置いて上河内岳へ登ります

89分上河内岳の肩に到着、ここに荷をデポし山頂を目指します。だんだん雲が晴れ、山頂眺望が期待できそうだ。10分ほどで登頂、素晴らしい眺望が広がった。




雲がどんどん押し寄せ



シャッターチャンスが難しい


雲に浮かぶ聖岳・赤石岳がすばらしい。これから歩く光岳方向も雲に浮いている。そして眼下に昨日泊まった聖平小屋、反対側に畑薙ダム湖が望める\(^o^)/・・・
 
光岳方向

畑薙ダム湖

上河内岳の肩を俯瞰

聖平小屋を俯瞰

下り始めて少し進むと、竹内門の岩場が見えて来た。手前にチシマギキョウの株が咲いて絵のような景色です。更に二重稜線を進み茶臼岳を目指します。
 
これから向かう茶臼岳方向 雲が掛っている奥の峰が光岳 まだ遠い


チシマギキョウ

竹内門通過

気持のちよい平坦な稜線の道

横窪沢分岐から上河内岳を振り返る

茶臼小屋分岐でもある横窪沢分岐は10時ちょうどに到着した。広大な鞍部は遮るものは無い。振り返ると下ってきた上河内岳が頭を覗けてる。「あそこから下って来たんだ。だいぶ来たな~」(^O^)

タカネバラ


茶臼岳登頂


茶臼岳から振り返る上河内岳

ヘリコが飛んできて分岐の上でホバリングしている何かあったのかな?休憩後は茶臼岳登山だ。

30分程で山頂直下へ、ゴーロの山頂手前にタカネバラが沢山咲いている。蕾もたくさんつけている。\(^o^)/・・・

山頂表示は赤石山脈の基、赤色チャートの立派な石柱と例の団子兄弟、2種類の表示がある。撮影して次へ進もう。
仁田岳の奥にイザルヶ岳・光岳が見え出した

仁田池到着

木陰でお昼 踏圧出来るだけ掛けない様 注意(^▽^;)

山頂から進行方向のガスが晴れ、仁田岳の彼方にイザルガ岳に続く光岳が見え出した。なるい稜線を気持ちよく歩き、ダケカンバの下を潜ると、仁田池が現れた。時刻も11時過ぎ、木陰で昼食にした。今日のお昼はラーメンとカフェ、食を2人で半分づつ戴く。しょっぱいラーメンが美味しい。40分の休憩後転進する。
仁田岳分岐 

易老岳分岐

疲れて、撮影も儘ならなくなってます

しばらく進むと仁田岳への分岐が来た。師匠は仁多岳まで往復されていたが、我々にはそんな元気はない。目指す光小屋は遥か先なのだ。分岐指導票の脇に喜望峰の表示がある。先行された単独登山者が昼食を取られている。

この方とはテカリ小屋まで前後して歩かせていただいた。この山域は10年ぶりとおっしゃっていた。畑薙ダムの方から登ってこられたようだ。

いくつかピークを越え、頑張ること2時間ヘロヘロになって易老岳分岐へ着いた。14時過ぎだ。ここから3時間と踏んでいたので、何とか到着できそうだが、すでに1時間半予定を過ぎている。今日の光岳登頂は無理となった。(^-^;


易老岳から下り気味に稜線をトラバースすると、長野側に大きく崩壊した三吉ガレに着いた。更に下って三吉平は1540分の到着。静高平へ1:001:15分の表示がある。
ゴーロの登山道でクタクタ 冷たい水で生き返ります

ここまでくればあと少しだが、長く感じます

しかし、ここからの道はきつかった。ゴーロの荒沢が続き、緊張と不規則な足場に残っていた体力を奪われ、静高平へ着いたのは16:57分だった。静高平の水場は充分湧水していて、雪解けの冷たい水が戴けた。

すでに17時を過ぎ、小屋番さんが遅い登山者を心配して迎えに降りて来られた。易老岳で先行された2人パーティーさんで、我々が荒沢の登りで追いついた方達だった。
静高平の亀甲状土


少し元気が出た(^_^)v

水汲みしているところに到着され、小屋番さんと登って行かれた。我々もヘロヘロで、静高平の亀甲状土の観賞も儘ならなかったし、イザルガ岳分岐も上の空だった。

昨日聖岳で先行した方が、水汲みに降りて来られた。疲れたとはおっしゃっていたが、我々よりずっと健脚だ。
最後の力で小屋を目指します。

易老岳から光小屋まで結局3時間半の行程でした。ここでもテント泊はせず、急遽小屋素泊まりに、テントは修行に担いだ感じになってしまった。

夕方から本格的な雨降りになり、正解チョイスでしたが、小屋番さんに「もっと早く到着しないと」と御叱りを受けた。レギュラー缶のビール600円とオリジナルtシャツをゲット、今夜も雨の心配なくのびのび眠ることが出来ます。

夕食は食堂で自炊。畑薙側から登ってこられた女性グループや居合わせた登山者が一緒に、今日光岳小屋で100名山完登の方を、拍手でお祝いします。小さな小屋だがアットホームな雰囲気が心地よい。小屋番さんにTシャツのおまけに絵葉書を戴けた。急な変更にも対応くださり、感謝々々

明日の下りの注意ポイントを聞いて 20:00…(-_-)zzz
§Ⅲ光岳登山編へ続きますm(_ _)m