2015年6月30日火曜日

2015.6.22~24(月~水) 甲斐駒ケ岳・仙丈ヶ岳(3,033m)登山 6000m登山2人 VOLⅡ

2015.6.2224(月~水) 甲斐駒ケ岳・仙丈ヶ岳登山 6000m登山2人 VOL.Ⅱ

3日目 曇 仙丈ヶ岳(3,033m) 10.8km 1020分 23,693歩 ↑1,244m ↓1,233m

テン場撤収4:304:50北沢峠5:10→2合5:30→3合6:337:14 5合大滝頭7:25→6合森林限界7:528:50小仙丈ヶ岳9:00→仙丈小屋分岐9:4610:39仙丈ヶ岳10:4511:10仙丈小屋昼食12:0013:38 6合13:45→5合14:04→2合14:5615:30北沢峠16:00⇒林道バス⇒仙流荘入浴⇒501km 7時間⇒251:30津山着
仙丈ヶ岳 藪沢カール

§3,仙丈ヶ岳登頂記録

一夜明け、今日は仙丈ヶ岳登山。昨日夕方の夕立でテントはビショビショ。取り合えず3時過ぎに起き出して、ヘッドランプで朝食の用意、お餅入りの干しうどんを作りバナナとソーセージの朝食で元気をつける。
テントの撤収をするころには少し明るくなってきた。昨日増えた5張りのテントから2人組の女子パーティーが4時ごろ出発していかれた。他のテントはまだ起きられていないようだ。

4時半撤収を終えて22Lのバックパックとオスプレーのソージョン80Lを引いて北沢峠へ向かう。こもれび山荘で、最悪4時のバスに間に合わないときは今夜1泊できるか確認し、大荷物を預ける。

山荘の人が今の時間に出れば充分間に合いますと激励してくださる。
5時出発

朝日を受けて

振り返ると朝のお日様

1合到着
意を強くし、5時スタートだ。今日は昨日下ってきた山と林道をはさんで反対側の斜面を登ってゆく。

最初はシラビソやツガの針葉樹林帯をジグを切って登り、朝日の中を1合目の指導票につくと尾根に乗る。今日は1日ほぼ尾根歩きになった。2合は緩やかな尾根を登り、緩やかに下って到着する。ここまで単独男性と前後しながら登ってきた。
気持ちいい尾根歩き

2合目 テント場からの道が合流

頂上まで前後してご一緒した登山者 3

足取り軽やか?

ハイキー設定気付いてない 4合

2合にはテント場のほうから登ってくる道が合流している。テント場から峠に登る途中の登り口に落石注意の看板が有った。我々はテント泊の荷物を預ける必要があり、北沢峠まで引き返したが、テント場から直接2合目に合流したほうが近道だろう。

 3合・4合と同じような樹林の中を登る。少しづつでは有るが、傾斜が付いてきたようだ。
一息頑張った所で、大滝頭 5合目に到着する。ここは藪沢道への分岐になっている。
登りのバスで見た大滝の上方から馬の背ヒュッテに至る道だが、残雪が多いそうで、まだ黄色テープで閉鎖中。

712分、ほぼ2時間の標準時間で登れている。先ほどの単独男性も到着されて、少しお話しする。連れと一緒をうらやましがられた。この調子で行けば3時のバスに乗れるかも知れないと内心思う。

しかし昨日と同じで、高度が増すと息が上がり足が出なくなった。やはり高所を歩いた経験が少なく時間がかかるようだ。昨日の疲れも手伝って8合くらいからは、本当に牛歩の歩みになってしまった。
大滝頭 5合目 藪沢道は閉鎖中

6合から鋸岳

駒ケ岳

鳳凰3山

北岳

正面に小仙丈ヶ岳
さて、5合目からは、明らかに傾斜が増して急な尾根筋を岩を掴みながらの登りとなる。しばらく頑張ると樹林帯を出、森林限界へたどり着いた。今度はハイマツやナナカマドなどの低木帯を登るようになる。見晴らしが利く所に出ると6合だ。7時53分到着

ここは回りの眺望が利き、逆光気味だが 鋸岳 駒ケ岳、栗沢山 アサヨ峰 鳳凰三山、北岳が広がる。そして目の前に緩やかに登るハイマツの斜面が、小仙丈ヶ岳へと続いている。
タカネナナカマド

馬の瀬ヒュッテ

小イワカガミ

ナナカマドや残雪、向こうの斜面に見える馬の瀬ヒュッテなど景色を見て苦しさを紛らわせる。ライチョウが一声残してハイマツの斜面を落ちるように消えていった。鳴き声だけが聞こえてきて、ちょっとカエルの声に似ていると思う。雛の声も混じっているようだ。

ライチョウに遭えることを楽しみにしていたので、一瞬だが見られてよかった。まだチャンスがあるかもしれないと気を取り直す。
 
ハンノキ



タカネナナカマド 雪解けが遅かったか?まだ芽吹き

登った尾根 

小仙丈ヶ岳到着


小仙丈ヶ岳から小仙丈カール・仙丈ヶ岳

8時45分小仙丈ヶ岳(2,855m)到着、登り始めて3時間半大分疲れてきた。稜線上を進めるようになるが、目の前に急な斜面が見え、足が重い。八合は9時23分通過、仙丈小屋分岐は9時46分。


8合目

馬の瀬ヒュッテが低くなる

仙丈小屋分岐

「がんばれ」に押してもらう

仙丈小屋を俯瞰

女子2人パーティーが休憩中

最後の稜線はキバナシャクナゲ、イワウメ、オヤマノエンドウ、ミヤマシオガマの咲くお花畑を進み、藪沢カールの上を巻いて頂上へ、下のカールの中に仙丈小屋がよく見える。朝、早出した2人組みの女子がベンチで休憩されているようだ。
オヤマノエンドウ

キバナシャクナゲ

お花畑

タカネシオガマ

オヤマノエンドウとタカネシオガマ

キバナシャクナゲ
藪沢カールの上を巻く

頂上に向かう一緒に登った登山者

10時33分仙丈ヶ岳の頂上に立てた。予定より少し時間がかかったが、昨日の今日、やむおえない。頂上で下から一緒だった単独男性の方が雲が晴れるのを待っておられる。
頂上手前

雪渓に冷やされたガスがの追ってくる

大仙丈ヶ岳分岐

頂上到着

バンザ~イ

登頂記念

のっぼた道

頂上ログ

山頂はガスが掛かって眺望は無い、日が照っても、すぐに暗くなって来たりするので、我々は仙丈小屋まで下りてお昼にすることにする。
残雪を下る

キバナシャクナゲ 雪解けが遅かった?

立派な仙丈小屋

カールの淵をそのまま進みしばらく下ったところで雪渓に出た。雪渓の上を数十M下り、もう一度雪渓の上を下って小屋に到着した。

11時13分仙丈小屋到着。小屋前のベンチをお借りしてお昼にする。今日のお昼は尾西の五目御飯、サーモスのお湯で20分・チゲスープ&青汁、温かいご飯とスープで元気回復だ。
お昼ごはんとお土産のバンダナ

イワヒバリが見送りに出てきた

出発していくパーティー

小屋番の方が15時までは雨は降らない、ごゆっくりと云ってくださり、お腹も膨らんでちょっと気分がゆったりする。仙丈ヶ岳のバンダナをゲットし、さあ下りに向かおう。12時だ。

連れが別のパーティの方から下りは3時間見ておけば充分だと聞いてきたが、我々では無理ですよと否定しておく。このパーティの方々は、余裕のある人は丹渓新道を下るそうだ
馬の背を丹渓新道へ下るパーティー

キバナシャクナゲの畑

ひょっと15時のバスに間に合うか、とも思ったが我々の足ではたぶん無理だろう。目の前にイワヒバリがお見送りに出てくれた。仙丈小屋分岐までは、カールの中をトラバースしながら登っていく。目の前にキバナシャクナゲの花畑、お腹も膨れて快調だ。
小仙丈ヶ岳を目指して下る

小仙丈ヶ岳手前の岩稜

8合通過


ミヤマダイコンソウ

アオノツガザクラ

ツガザクラ

ミネズオウ

オヤマノエンドウ

イワヒゲ

8合に下り岩場に差し掛かると珍しいイワヒゲが可愛い花をつけている。ミヤマダイコンソウ、ツガザクラ、アオノツガザクラ、ミネズオウも見られる。ランが1株何でしょう?
ハクサンチドリ

ハクサンイチゲ

イワウメ

ミヤマキンバイ

ハクサンイチゲ

ハクサンイチゲとミヤマキンバイ

小仙丈ヶ岳は巻き道を下り、6合上方で合流する。6合で下ってきた4人組に道を譲る。13:45分6合出発、5合の大滝頭は14:04分。5合まで2時間の登りを55分で下るのは無理がある。したがって、ここで15時のバスは諦めた。
 
小仙丈ヶ岳付近から駒ケ岳

テント場にテントが増えた

ハイマツで囀るイワヒバリ

4・3・2・1合とテンポ良く連れが先導してくれる。4合14時22分、2合1456分、1合1513分、そして1530分北沢峠に降りてきた。
 
2合通過

1合通過

こもれび山荘で大荷物を受け取りバスへ、6合で先行した4人組もバスを待っている。後2組バスに乗り込み10人くらいで仙流荘へ下る。

仙流荘で温泉に浸かりさっぱりした所で、1730分、いざ帰路に着く。途中こまめに休憩を取りながら運転したが、中国縦貫道に入ってからは連れに代わってもらった。500km走り津山へ到着したのは翌朝130分でした。

§4 エピローグ 
南アルプスデビューを飾れ、山行記録を記していると次のお山が気になって来ますが。

我々のアルプス登山は標準タイムの1.4倍は見ておく必要があること、傘は必要、事前調べは出来る限り調べておく。等感じたところです。何より経験を積むことが必要と思いました。


今回201回目の山行記録、区切りで日本アルプスに登れ、またひとつ自信がつきました。お山の神さんに感謝します。

最後までお付き合いくださいました読者の皆様に感謝申し上げます。
今後ともお付き合い、よろしくお願いしお終いにします。

ありがとう山でした。(ペコリ)

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