2015年7月18日土曜日

2015.7.12~14(日~火) 焼岳・乗鞍岳(3,026m)登山 登山2人 VOL.Ⅱ

2015.7.1214(日~火) 焼岳・乗鞍岳登山 登山2

3日目 曇り 強風ガス 乗鞍岳(3,026) 11.3km 8:11 13,812歩? ↑1,893m? ↓1,819m
テン場撤収3:003:10朴の木平駐車⇒3:45乗鞍スカイラインご来光バス→4:30畳平4:455:20肩の小屋7:208:20乗鞍岳剣ヶ峰8:409:10肩の小屋9:20→富士見岳10:1510:45畳平お昼→11:45花畑遊歩道→12:50バス⇒13:35朴の木平駐車地 宿儺の湯⇒480km0:00津山着
権現池
§3乗鞍岳登山記録
今日は乗鞍岳挑戦日。ご来光バスに乗り日の出に間に合うよう畳平に登る。
早朝2時起きだ。19:00から寝ているので睡眠時間は充分。長い1日になる。


朝食にカップめんとカフェを戴いてテントも撤収。3時には移動開始、朴の木平の無料駐車場へ下る。平湯トンネルを通過して10分ほどで朴の木平バスターミナルへ、ちょうど明かりを付けに従業員の方が出てこられたところ。
 
朴の木平バスターミナル

 発車まで少し時間がある。身支度を整えて畳平の情報を物色する。視界不良、強風、気温9℃。ま、お山の天気は変わりやすい、バスが出るくらいだから上がってみましょう。


従業員さんの話では高山市街は今朝大夕立だったそうだが、朴の木平1,200mまで来たら降っていなかったそうだ。

:40分、定刻に平湯からバスが到着、暗い中を出発する。周りは闇、平湯峠辺りまでは穏やかな天気だったが、登るにつれて風とガスが出てきた。畳平2,700mまで高度差1,500m距離20km45分で登っていく。
コマクサ 吹き付ける霧から水を得ている 
畳平の日の出は440分ごろ、途中でバスが停車、ご来光ポイントで降車が出来る。お一人降りられただけで、皆さん終点まで行かれる様子。風とガスで、我々も終点まで乗車することにする。

畳平は強風とガスの中、待合室に入って様子を見る。中間着を出し、ウインドブレーカを着て登山の準備をする。待合には20人くらいいらっしゃるが、皆さん外の様子を見ておられる。

意を決して外に出る。初めての場所、視界は全く無い、道は広く整備も行き届いているので問題ないが、方向が定まらない。とりあえずGPSで方向を定めて歩き始める。
風とガスで眼鏡のレンズに霧の水滴が付く、風が吹き付けるたびに水滴が大きくなるのが分かる。周りは暗く、視界は全く無い。風に耐えながらゆっくりゆっくり道をうかがいながら登ってゆく。風が襲ってくるたびに眼鏡が曇る。眼鏡を下げ裸眼を使って進む。

右手に水が流れる音がする、が景色は見えない。日の出の時間だがまだまだ暗い。車道に上がりしばらく進むと稜線の鞍部に出た。ご来光スポットらしいが、風の通り道、身体が持っていかれそうだ。堪らず耐風姿勢をとる。ストックを杖に姿勢を低くし足を前後に開いて踏ん張るのだ。

風が弱まったら歩き出す。山腹の風裏に入りようやく人心地が付く、ここは摩利支天岳の南斜面をトラバースする車道、肩の小屋へ続く道だった。

小屋へ着いて剣ヶ峰への登山口を前に様子を見る。多少明るくなって来たが、風とガスが厳しい状況。まだ5時半小屋の影に陣取って様子見だ。ここから上は休む所が無い。

1時間ほど経過した頃2人連れのパーティーが上がってこられた。小屋に入って休憩されるようなので我々も小屋に入れてもらう。実は入口が分からず、1時間ほど外でシャッターが開くのを待っていたのだ。

肩の小屋で停滞中

剣ヶ峰登山口から登山再開

7時前に開かずのシャッターを小屋番さんが空けた。相変わらず風が強くガスも流れてるが、多少収まってきた様子。登山者もちらほら上がってこられ始めた。土産は下りにして、7:20分に再び登りはじめる。2時間小屋で滞留していた。
蚕玉岳先から剣ヶ峰

同じ場所 一瞬にガスに覆われる
 
剣ヶ峰
中央アルプスと南アルプス
朝日岳を越えた稜線で強風に耐え、さらに蚕玉岳をトラバースした先でも強風にさらされて、やっと頂上小屋の前を通過する。頂上へ着くと四・五人の登山者が風を避けて雲が取れるのを待っておられる。
 
頂上小屋は閉まっていた
頂上社を回ってみるがお参りするどころで無い。後から登ってこられた方は手袋を飛ばされた。社の影に入ってやっとシャターを押すことが出来た。3,000m峰の大日岳が目の前だが、これ以上強風の中を進む気になれない。お社を回り、風を避けれる岩陰に避難。
頂上社から大日岳

大日岳の奥に御岳山

中央アルプス

南アルプス

足元

頂上小屋

富士山

一瞬見えた穂高

連れは風に酔ってフラフラすると言う。自分も平衡感覚がおかしい。時々御嶽山や中央アルプスなどが見えるが、一瞬だ。シャッターチャンスが中々来ない。何枚か撮って諦めて下り始める。
大雪渓とスキーヤー

頂上小屋裏の道

権現池
蚕玉岳に向けて下る
振り向くと頂上が見えていた
乗鞍高原を走る乗鞍エコーライン
摩利支天岳と肩の小屋
雪渓のスキーヤー
肩の小屋まで降りてやれやれだ。小屋でクロユリの球根とバンダナ、おそろいのタオルをゲットし記念にする。
ヨツバシオガマ

イワギキョウ

ミヤマゼンコ

ミヤマハタザオ

肩の小屋とお別れ

イワツメクサ


雪渓を登ってくる中学生

大分天気も安定し、乗鞍大雪渓でスキーを楽しむ人たちや、縦列を作って雪渓を登ってくる中学生など上から眺めながら下れる。朝登りで一息つけた摩利支天岳のトラバース道路は花も咲いていた。

不消ヶ池

ミヤマダイコンソウ

ハクサンイチゲとミヤマダイコンソウ

富士見岳登山口

富士見岳手前

富士見岳

富士見岳を縦走して畳平に帰り、バスターミナル2階で少し早いお昼にする。
おそば定食を戴いて、腹ごなしにお花畑の木道をクロユリ観賞に周回する。
畳平を望む したの人波は未来を担う中学生の登山隊 たのもし~

晴れて来たが強風 左の道は花畑周回路 向こう側に恵比須岳

右に大黒岳 奥に魔王岳

ちょうどハクサンイチゲとミヤマキンバイの花が見ごろだ。お花畑の奥のほうに黒ユリがたくさん咲いていて腰をかがめて一生懸命シャターを押す。ぐるりと一周して、バスターミナルに帰り12時50分のバスを待つ。



タカネナナカマド

鶴ヶ池

コバイケイソウ

今朝の水音の正体

待っているとき前に居られた登山者の方は倉敷からこられた2人パーティーだった。
昨日に続いて岡山の方とお話できた。類は友を呼ぶのかな?
花畑に下る

クロユリの蕾がある

クロユリの蕾
イワギキョウ

畳平案内看板


ハクサンイチゲ


ミヤマキンバイ


ミヤマキンポウゲ







計画どおり、1時のバスで朴の木平へ下ることが出来た。朴の木平のバスターミナルでクーポン券をもらって、前の宿儺(すくな)の湯へ浸かる。両面宿儺(りょうめんすくな)はこの地方の守り主のようで、あちこちで見かけた。
 
乗鞍神社参拝

朴の木平からスカイラインと乗鞍岳

由来を調べてみると、『日本書紀』では皇命に逆らう賊とされる両面宿儺だが、飛騨から美濃にかけての旧飛騨街道沿いには様々な伝承がのこり、その内容は『日本書紀』の記述と異なるものが多い。すなわち濃飛地域の守り主として、英雄として伝えられていることが多いようだ。


そのような名前の付いた気持ちいい温泉で、目の前のゲレンデを眺めながら今回の遠征を締めくくりました。

投稿69枚
最後までご覧戴きありがとう山でした

1 件のコメント:

S_Ogawa さんのコメント...

焼岳に続き、乗鞍岳ご来光登山を試みましたが、
残念ながら強風とガスで日の出を見ることは出来ませんでした。
コマクサとクロユリは堪能出来ました。
苦心して撮った写真ご覧ください。
(※疲れた足腰で、屈み込んでシャッター押すのは苦しいんです・・笑)