2022年7月29日金曜日

2022.7.24・25(日月) 越後駒ケ岳&平ヶ岳遠征

2022.7.24() § 越後駒ヶ岳と枝折(しおり)峠の滝雲

/☀ 静穏182人 ↑1,604m 1,593m 16.6Km 11:20分 24,923

 

枝折峠Ⓟ4:30→明神峠5:02→道行山6:28→小倉山7:15→百草ノ池8:16→駒の小屋9:33→駒ケ岳山頂10:0910:25駒の小屋(昼食)11:05→百草ノ池11:53→小倉山12:50→道行山13:52→明神峠15:03→枝折峠Ⓟ15:50⇒白銀の湯⇒鷹ノ巣 平ヶ岳登山口Ⓟ18:30

道行山付近から越後駒ケ岳


 

戻り梅雨の晴れ間を狙って、今年2度目の遠征へ出掛けました。2日ともまずまずのお天気でしたが、登山は11敗に終わりました…(-_-;) 越後駒ケ岳と平ヶ岳敗退登山の2部構成で記録します・・(^^)/

 

さて、1日目は移動や買出しに充て、関越道小出インターからルート352号・新潟県道50号奥只見線シルバーライン経由で銀山平へ入ります。県道50号は奥只見ダム建設工事用。トンネルばかりの道路で、いかにもそれらしい岩盤が露出している道でした。

 

トンネルの途中で銀山平へ出て、国道352号へ戻ります。西へ走れば7㎞ほどで枝折峠到着です。その先、湯之谷温泉郷へは未だ冬季閉鎖が続いています。銀山平、枝折峠間も713日に開通したばかりなのです。

枝折峠の朝

登山ポストへ入山届

雨の中、峠へ午後4時到着。先行車も45台いたが、小屋泊まりの車かもしれません。峠のトイレはマズマズですが、水は無いに等しい。2日間、どちらの登山口も水は不自由でした。

 

雨は夜中に上がり、星が出たので天気回復のようです。3時過ぎに起床すると、既に駐車場は10台以上止っています。仕度中も次々上って来られ、出発時は満車近くになっていた。やっと晴れた日曜日、登山者が多いのも納得です。

右から滝雲が押し寄せる

日ノ出に照らされた滝雲

 午前4時半登山ポストに入山届を投函、出発です。登山口からしばらく登ると、2人のカメラマンが三脚をセットして滝雲撮影中。管理人も滝雲撮影スポットを思い出し、カメラを構えました。ちょうど稜線に朝陽が出て滝雲とツーショットが撮れました…(^_^)v

駒の湯分岐

大明神


次のポイントは明神峠。尾根道を登り、銀の道分岐に続き駒の湯分岐へ来ると残雪の奥に十合目大明神が見えてきた。写真で見た古い指導標は倒壊したのか⁇お堂に立てかけてありました。

明神峠 小倉山へ3.3㎞の表示があります

すぐ上が3等三角点「枝折峠」1235.8mでした。昨日の雨の湿気で眺望はききませんが、行く手に残雪でゼブラ模様の越後駒ヶ岳が望めます。まだまだ遠い…(‘;’)

次の目標は道行山、アップダウンを繰り返しながら、尾根道をだらだらと登ってゆきます。ノリウツギやコメツツジ・ノギラン・ツルアジサイ・ヒヨドリソウなど確認しながら進みます。

道行山から小倉山の尾根筋が望める

ツルアジサイ

ノリウツギ

コメツツジ

ノギラン

天気回復か⁇…😄

ヒヨドリソウ

時々後続が挨拶しながら抜いて行かれます。我がパーティーはサッサと歩けず、ゆっくり々〃登ります。峠から80分ようやく道行山分岐へやってきました。先行者が休んでおられます。そのまま、すぐ上のピークへ向かいます。

道行山分岐 確認すればよかったが

 

道行山ピーク

手前に進んで道間違い😆

分岐の指導票を確認せずそのままピークに向かい、直進して道間違い…((+_+))

3人パーティがピークで休憩中、お先にと進んでいくと道は下りに、踏み跡ははっきりしているが、葉っぱの露でズボンが濡れます。おかしいと気が付いたのは200mほど進んでから‥⁇ GPSで確認‥あちゃ~道間違いだ~…北ノ又川へ下る道へ入ってました。

 

通過した道行山へ引き返します…(◞‸◟)ポイントで登山者に気を取られ指導標確認がおろそかになってました。大分学習してきたはずなのに、また〃々やっちまったと言いう感じです。


以後しっかりルート確認しましょう…`―´)ノなんちゃって、まだ余裕がありますよ…(^_^)v 

小倉山分岐

古い小倉山指導標

刈払われた道を歩けます😂

歩き始めて2時間50分、716分に3っつ目のポイント、小倉山分岐へ到着だ。ここからも駒の湯方面へ分岐しています。10m程上に3等三角点「小倉」1377.8mがあったのだが、つい通り過ぎてしまいました…(◞‸◟)

 

更に刈り払われた笹の道を快適に登って行きます。次は百草の池が目標です。途中の水辺にはモリアオガエルの卵塊が残っています。池の上部は低木の笹原になり、岩場も出てきました。

ツバメオモト

卵塊が雫になっている

イワカガミ

コバイケイソウ

ハクサンコザクラ

ヒメシャガ

ミツバオウレン

ハナニガナ

初見のツバメオモトの実を見つけました。さらにハクサンコザクラやシャガに似た花?(ヒメシャガ)、ミツバオウレン・イワカガミ・バイケイソウなどを確認

前駒のピークではハナニガナの黄花と白花の共演も見つけました…(^^)/

雪渓から流れ出る滝
岩場が出て来た
前駒付近から駒ケ岳
連れスパート
ニッコウキスゲに癒される

もうすぐ小屋…🤳

谷間から轟音が届き、雪解けの滝が見えています。そして最後の登りへ挑みます。

ここにきて連れのエンジンが全開(@_@)‼、岩場をサッサと登って置いて行かれます。この時どうも催していたようです…😁

岩場のマーキングを辿って登りきると、駒の小屋到着だ。小屋前の冷水で生き返りました。

駒の小屋到着

荷を置いて山頂へ

イワイチョウ

キンコウカ

トキソウ?

ニッコウキスゲ

ハクサンコザクラ

雪渓の周りは春先模様

小屋の広場にザックをデポし、雪渓の脇を山頂へ向かいます。コザクラ・ニッコウキスゲ・イワイチョウ・キンコウカの間を快適に登り、中ノ岳分岐からは頂上稜線を山頂へ向かいます。葉陰に見えるのはトキソウでしょうか⁇

小屋を俯瞰

花を撮る登山者

 
1010分越後駒ヶ岳登頂です…\(^o^)/ 5時間40分の登りでした。1等三角点「越駒ケ岳」2002.7mと、豊斟淳尊(とよくむぬノみこと)像に挨拶し絶景を堪能します。西の谷越に八海山八ツ峰がごつごつと、南に中ノ岳の雄大な山体が見えています。互いに記念撮影、管理人は中ノ岳をバックに59座目達成記念としました。

一足早く山頂を攻略した連れ
1等三角点となんちゃらのミコト
奥に余裕のお方が🥱
八海山が目の下だ
越後三山を従えて
あちらは中ノ岳でございま~す
さあ下ってお昼にしよう…🍙☕
ミツバオウレン

小屋へ降りてお昼にします。今日のお昼は昨日仕入れたおにぎりと味噌汁。簡単で美味しいメニューです。すると、どちらから?と声を掛けられた。新潟放送の方で、「岡山から」と答えたら、ぜひ取材をさせてと依頼され快諾。山の感想や、登った動機を聞かれた。明日は夫婦で平ヶ岳へチャレンジですと答えたら、とても感心してくれたのですが…⛰😅

小屋を後に下ります

向こうに荒沢岳が見えている

百草の池を俯瞰

池まで下山

小倉山へ下山

道行山まで下山

銀山平と奥只見湖を俯瞰

明神峠まで下山

小屋で用足し後、冷水を汲み114分下りへ向かいます。下山するまでが登山、下り初めは岩場です、心して下りましょう。慎重に足場を探りながら下ります。時折吹く風が心地よい。登りの休憩スポットで休憩しながら下ります。

 

管理人の脚力では道行山の下辺りから続く、トラバース気味の尾根下りに草臥れました。明神峠へ降りるとほぼ下山です。棒になった足を引きずって16時前、予定より1時間程早く下山できました。早速銀山平へ下り、白銀の湯で汗を流します。

 

今夜はルート352号を尾瀬方向に30㎞ほど走った、鷹ノ巣の平ヶ岳登山口で車中泊です。

 

明神峠上部で見つけた卵塊

カラマツソウ

やはり初めての登山道は、ペースがつかめず長く感じます。登りは先の景色が楽しみで頑張れますが、下りは未だか〃々と長く感じられますね…😰

それでも予定より早く下山でき、温泉も入れたので、次の日へ繋ぐことが出来ました。

 

晴れた日曜日、多くの登山者と無事登頂出来ました。

中国地方には見られない程、山深い越後駒ケ岳、7月下旬でも雪渓が残り、花々と同時に芽吹きも見られる素晴らしい自然を体感出来しました。越後三山の眺望もこの目で確認出来、素晴らしい登山になりました。

今日の御褒美
 天気に恵まれ、歩き通せたお山に感謝で~す・・・(^_^)v

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ご覧くださり(人''▽`)ありがとう☆山でした…(^_^)v

§Ⅱ平ヶ岳 敗退編へ続きます…(^_-)-


 7.25() §平ヶ岳 敗退登山

/☀ 静穏202人 ↑1,108m 1,108m 10.4Km 10:15分 13,982

 

鷹ノ巣登山口Ⓟ4:40→沢渡渉4:54→尾根出合5:30→下台倉山7:479:30台倉山手前折返し10:20→下台倉山11:3214:10沢渡渉地点14:40→鷹ノ巣登山口15:00Ⓟ⇒16:30見晴らしの湯駒見17:30⇒小出IC18:20⇒津山IC翌日8時帰着

下台倉山付近から池の岳・平ヶ岳


 

鷹ノ巣の平ヶ岳登山口は、銀山平から約30㎞ほど尾瀬側に走った352号線沿いにあります。奥只見湖沿いを何度も峠を越えた、新潟・福島県境に近いところでした。手前に清四朗小屋があり、緊急時には心強いところですが、山深い辺鄙な場所でした。

国道沿いの駐車地

登山口 入山届投函


トイレは有りますが、半分は未だ冬季閉鎖中で、2つのチップ制バイオトイレが利用可能でした。手水は無く自己責任で消毒が必要です。駒ヶ岳登山後ほぼ1時間グネグネ国道を走り到着しました。今夜は山の定番、カレーライス&白銀の湯でゲットしたビアが夕餉です。

 

8時就寝、蒸し暑い夜で今一よく眠れませんでした。目覚めたのが3時半、さっそく朝食ですが、パンとカフェで素早く済ませ、サーモスのお湯1ℓと600mの水3本、経口補水液500mℓ、300mℓアクエリアスをもって登ります。行動食はパン・カフェ・エネルギーゼリーとアミノバイタルで長丁場へ備えます。

 

今日は往復22㎞、獲得標高1700mのチャレンジ登山になる予定、装備もしっかり整えます。440分入山届をして出発だ。予定40分遅れです。

沢渡渉

先月登った燧ヶ岳が見えてきた

国道脇の登山口から、標高900m付近のブナの森を登ってゆくと、木橋の掛かる沢が現れた。さらになるい作業道を進むと分岐指導標が有った。ここから植林の山道をしばらく登る。10分程登ったところで視界が開け、左後側に双耳峰の燧岳が見えてきた。

 

山道を30分程登り1064mの標高点に来ると尾根に出た。視界が開け、細尾根が下台倉山へ登っているのが見える。時刻は5時半だ。 

裾野が見えだした

下台倉山へ続く尾根道

朝方の凪で暑かったが、ここにきて時折谷風が尾根に上がって来た。両側へ切れ落ちる尾根道で風を遮るものはない。細尾根とロープ場の岩登りを何度も繰り返しながら標高を上げる。

長~く感じる尾根道


休憩回数が増えてます

燧ヶ岳の山裾がだんだん見えて、標高が上がってることを実感します。昨日のダメージが残っているのか?…1時間登っても未だ稜線へ出ません。鷹ノ巣山が見え、このころから呼吸が浅くなって足が出なくなってきました。1歩づつ息を吐いて呼吸整えようとするのですが、苦しくてすぐに足が止まります。下台倉山へ着いた時、撤退の選択肢が現実になりました。

下台倉山到着

 

池ノ岳の奥に平が岳が見えてきた


下台倉山到着は747分、予定(6:24)から大きく遅れています。水の消費も激しく、すでに600 mmのペット1本消費しています。出だしが遅かったのもありますが、遅れ気味。

CT1.2倍で余裕をもった時間設定しているのですが、それでも追いつけません・・・😨

鷲巣山との稜線1600m付近まで登ったので、台倉山(中間地点)で判断しようとさらに進みます。それほど照らされた感はなかったのですが、後で考えると若干熱中症気味で体温上昇があったようで、苦しい登山が続きました。

 

台倉山手前300m地点で折返し
登山道わきで昼寝した…😪

下台倉山から台倉山目指して稜線を進みますが、微妙にトラバースしたり木の根道だったりします。加えてアップダウンも何度も出て来て、偽台倉ピークに何度も騙されました。

 

あそこが台倉山⁇・・・何度も裏切られ、ついにダウン時刻は9時半(台倉山7:41通過予定)、とても日帰り登山にならないと判断、撤退を決めた。台倉山手前300m地点だ。

ネズコの木陰に座り込みました。連れに、食欲もあるし少し休めば回復すると伝え、経口補水液とアクエリアスで水分補給し、ツェルトを敷いて横になりしばらく仮眠を取ります・・・😪

 

気温は22・3℃、涼しい風が透して昼寝には最適、しばらくウトウトして寝覚めた。じっとしていると体温も下がり、失われた気力もわいてきます。撤退すると決めたら時間は十分残っている。台倉山三角点まで進む選択委はあったが、またの機会に譲り、台倉山登山を楽しみましょう…(^_^)v カフェを戴き引き返します。

 

鷹ノ巣山と下る尾根筋

アップダウンが続くトラバース道

燧ヶ岳と三条ノ滝?

景色は良いが長~いトラバース道を帰る

敗退と云う不名誉なワードは忘れ、今日も大山登山位の登山が出来たと自分を褒めましょう・・・😃そして、下山するまでが登山、気を抜かず下りへ向かいましょう。

 

下り始めて、下台倉まで、皆さんの記録によると、下山時心が折れる区間らしい。20㎞歩いた後では辛い下山路だろう… やがて見えてくる、尾根下りはやっと着けると思える、救いの尾根道にも見えるでしょう。

モウセンゴケ
胞子嚢が見られた
大山にもある⁇

シジミチョウが沢山舞っている


我々はまだ元気、モウセンゴケやタムシバの実を確認しながら、要所で眺望を楽しみ、休憩もたびたび入れ下りました。台倉山と下台倉山中間ぐらいで最初の下山者に追い越されました。まだ11時前です。お二人トレラン風の方が降りて行れました。早い…(@_@)

細尾根の下山道
松の根っ子と👶

作業道分岐の市道標へ下山



その後、しばらく下山が途絶えたが細尾根下りの中間ぐらいで、お二人ほど降りてこられた。途中のロープ場にスパッツが引っ掛かっていたが、登りでお会いしたテン泊登山者のものでしょう。下山して休んでいるとわざわざ持って降りられ、お宅のではと聞いてくださった親切な登山者もいらした。

 

又来るときのためにしっかり偵察しておきましょう。細尾根下りは下山時には踏ん張りが利かず小股で降りること、フィックスロープは頼り過ぎないこと等、注意しながら樹林帯まで下りました。

 

沢で水遊び

最後の沢で水浴びをして汗を流し、再訪時の記憶を整理して台倉山登山を終えました。

予定半分の登山でしたが、珍しいモウセンゴケや尾瀬方向の景色を堪能できました。三条の滝らしい滝も見えて、それなりに余裕をもって楽しめた登山になりました。

冷た~い・・🥶

ブナの森を抜けると登山口


山行報告まとめている今、5日ほどたって同日登頂した山ログ記事を見、リベンジしてみたくなっています・・・😊

 

2日間天気に恵まれ、歩き通せたお山に感謝で~す・・・(^_^)v

 

投稿28枚

2日間2座の遠征記録、ご覧いただき(’’▽`)ありがとう☆山でした…m(_ _)m

 

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