2023.8.28∼31 (月木) 赤石岳・荒川三山周回 Ⅰ・Ⅱ
☀|☁ 15~10℃前後 微風~静穏 2人 ↑3,623m
↓3,182m 約32.4㎞ 27:01分
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赤石小屋付近から赤石岳を望む |
8月遠征は中々決まらず、最終週にようやく出かけることが出来た。どこを選ぶか悩んだが、最終的に天気が続く南アルプス中部の山行へ決めた。
荒川三山から赤石岳の反時計回りを予定したが、千枚小屋が予約できず急遽赤石小屋から周回することになった。椹島での前泊を含め、4泊5日の遠征になり、前後半に分けて記録アップします。
§Ⅰ 椹島~荒川小屋編
8月28日(月) 椹島5:00→1/5標示 6:02→2/5 7:10→樺段 7:45→3/5 8:23→4/5 9:25→ボッカ返し入口 10:03→ボッカ返し出口(小屋まで30分)10:34 →11:06 5/5
赤石小屋泊
8月29日(火) 赤石小屋6:20→富士見平7:10→北沢源頭9:11→赤石岳分岐9:27→9:57赤石岳(昼食)11:13
→小赤石岳12:00→13:04大聖寺平13:30→13:58荒川小屋泊
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畑薙第1ダム夏季臨時℗ |
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椹島ロッジ送迎バス |
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白幡史郎写真館前 |
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下山後のお楽しみが待っている🍦 |
さて遠征初日は移動日。墓参りに帰省した子供と一緒に出発。奈良経由で静岡へ走ります。15:15分の畑薙第1ダム夏季臨時駐車場発、折返しのバスで椹島へ入ります。新東名島田金谷ICから80km、時間に追われてのドライブでした…💦
林道バスのヘルメットを被って1時間10分で椹島到着です。
椹島ロッジは登山基地。聖、赤石、荒川岳の百名山へ登山道が伸びている。南へ足を延ばせば光岳へも登れるし、北の塩見岳方面へも縦走できる。
初日の行程を終了。荷を解き、受付で朝食を弁当に変更してもらい、夕食まで個室で休憩・・・😌翌日は日の出前に行動開始、早々に就寝します。
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ロッジ夕食🍺 |
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赤石岳登山口💪 |
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再利用されている1/5指導票 |
翌朝は4時起床。味噌汁とロッジ弁当で朝食後5時ヘッデン点してスタート。気温11度☀微風。登山日和、暗い針葉樹林の急登を登ります。0/5から1時間ほどで1/5の標示が現れた。
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和製ボルチーニ茸? |
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アキノギンリョウソウ |
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2/5指導票 歩き易い登りが続く |
赤石小屋まであと5分の4、先は長い。しばらく登ると、小屋食後登ってくる登山者が追い付いてこられ始めた。次々と追い抜いて行かれますが、我々は牛歩の登り。
と、足元に和製ボルチーニ茸?発見、和名ヤマドリ茸だ。その後は茸探見の登山となった。山域・高度が違うので、名前は解らないが立派な茸が見られた。時折樹間に咲く花も見られ、苦しさを癒してくれます。
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蕨段 中間地点 |
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健脚の76歳 |
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3/5 半分過ぎ💦 |
ほぼ3時間。樺段の表示(中間点)手前で、後ろの登山者が追い付かれた。「76歳の爺に先を譲ってくれるのか」とお礼を言われた。短パン姿の健脚登山者。管理人は4年先、登山を続けられているでしょうか⁇…(^_^)v この後何度かお話しする機会があり、昨年の体調不良撤退のリベンジで登っておられるとの事でした・・⛰
我がパーティーも昨年は平ヶ岳で撤退を味わい、悔しい思いもしたけれど、良い思い出になっている。先々でリベンジすると思えば、後の楽しみだ。
長い登り、後発の4人パーティーが後先に登っておられた。👨2人と👩2人組、ご家族のようだ。男性組はこの後、小屋から赤石岳まで往復された健脚親子さんでした。
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4/5指導票 まだまだ歩き易い道 |
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ボッカ返し入口
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カニコウモリ |
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トリカブト |
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小屋まで30分の指導票 ボッカ返し出口 |
5時間程登ると、道はやがてボッカ返し呼ばれる難所へ差し掛った。最後の難関とある。4/5標示を過ぎて、シラビソの森の中、岩が露出した急登だ。大きな株はサワラだろうか?森は陽射しを遮ってくれているし、シラビソの香りは涼やかだ。四半時頑張って難所を抜けた。4人パーティーさんの女性組が撮影中。小屋まで30分の標示があった。
11時過ぎ、突然小屋の前に飛び出した。手前に冬季小屋があり3棟ほどの立派な山小屋だ。県営赤石小屋、小屋番さんは絵心のある方。ハリネズミ花生の手ぬぐいもゲットできる。
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5/5は小屋前でした 1時間先着されていた76歳😲 |
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椹島ロッジのお弁当 助六は朝・おにぎりはこれから戴く |
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15℃ |
小屋前でお昼。椹島ロッジのお結び弁当・・🍙🍙塩気が利いて疲れていても美味しく食べられる。朝は助六寿司弁だったし、登山弁当に配慮が伺える・・・🤤
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ホソバノヤマハハコ |
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名無しの三角点は「奥槙沢」 |
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小屋から望む赤石岳 |
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〃荒川岳 |
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ゴゼンタチバナ |
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アキノキリンソウ |
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ナナカマド |
受付を済ませ、小屋上の展望台へ上がる。少し先に三角点、名無しの三角点と標示されていたが、地理院地図で調べてみると3等三角点「奥槙沢」2564.4mだった。
途中、白骨樹越しに赤石岳が見える撮影ポイントがある。小屋上からは荒川岳や、奥秩父の山も見えるらしいが、雲で遠望は利きません。
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赤石小屋の夕食🤤 |
小屋の蚕棚で昼寝して体力回復を図る・・・🍻😪夕食は生姜焼き肉、連れが2枚分けてくれた。
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聖岳が見え始める |
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焼けた赤石岳 |
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おはよー赤石岳(^O^)/ |
翌朝5時、小屋の前には聖岳。奥聖から聖岳の山頂部が近い。隣のピークは上河内岳らしい。下の谷間に雲が沸く。稜線を辿ると兎岳、そして手前に赤石岳の大きな尾根が伸びている。
6時の小屋食なのでゆっくり出来る。スタート前に、焼けた赤石岳が見たいものだ。
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小屋から赤石岳山頂標が見える |
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奥聖から前聖の山頂部 |
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朝ごはんも美味しく戴けた |
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tha 茸😁 ベニテングタケ
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紅テング茸に見送られ6時20に2日目スタート・・💪赤石岳アタックだ。
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富士見平から赤石岳を望む |
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〃荒川岳を望む |
先ず、40分先の富士見平へ高度150m登ります。富士山は雲に御隠れ・・😢だが、赤石岳・荒川岳は陽を受けて輝いている。湧き出す雲が激しく動く。
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ダイモンジソウ |
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トウヒレン |
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ウメバチソウ |
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タカネマツムシソウ |
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トリカブト |
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北沢源頭部から小赤石がけを望む |
北沢源頭からの北沢カールと赤石岳 もう一息で稜線だ
北沢上部のトラバース道は、桟道や梯子の掛かる難路です。途中渡渉していく枝沢には花畑が見られ、ウメバチソウやトリカブト・ダイモンジソウなどが咲き緊張を解してくれる。9時過ぎ、北沢カールを横断し源頭まで登り付いた。
左側に赤石岳の岸壁がそして右には小赤石岳の山肌が屹立している。稜線まであと一頑張りだ。雲間に富士が顔を出した…\(^o^)/
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背後の富士が見えだした |
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中央アルプスが見えた |
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稜線分岐へ到着 |
頑張ること30分、向こう側に中央アルプスが見えた。稜線へ出たのだ…(@_@)‼
三千m、天空の散歩道が左右へ伸びている…実に心地よい縦走路だ。
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天空の縦走路を赤石岳へ登る |
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トウヤクリンドウ |
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イワギキョウ |
稜線の花畑ではトウヤクリンドウが盛りを迎えている。イワギキョウが競うように咲き、タカネシオガマの花がピンクに咲き残っている。そして9時57分、日本一高所の1等三角点「赤石岳」3120.5m登頂です…\(^o^)/ガスに巻かれた山頂は、さすがに三千百mの高度感がある。
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最高所の一等三角点「赤石岳」 登頂\(^o^)/ |
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南山頂標から避難小屋 |
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百閒平への分岐 昨日テレビでTJAR連覇されているのM氏が E小屋番さんと話されていたところだ。 |
ガスが流れて、時折山頂台地が見え隠れします。目の下に、赤石岳避難小屋があるはずです。小屋の南側にもう一つの山頂、南アルプス名物、団子の山頂標にご対面後、避難小屋でお昼にします。髭もじゃの小屋番さんが、愛想よく挨拶してくれ、ベンチで赤石小屋製の弁当を戴く。小屋の心配りが感じられる海苔巻き弁当。平べったくて齧り付くには丁度良い。味噌汁・カフェも戴き次へ転進だ。
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登った道を引き返す |
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北沢カールを俯瞰 |
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小赤石岳 |
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小赤石の肩から大聖寺平を俯瞰 |
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トラバース道の先に荒川小屋が見える |
北沢カールを上から眺め、登って来た分岐を過ぎて、小赤石岳に向う。小赤石岳も3千m峰、立派な山頂標だ。丁度12時、肩から大聖寺平へ下って行く。ガスの向こうに荒川前岳の山肌が見えだし、小屋へ向かうトラバース道が俯瞰できる。
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大聖寺平を俯瞰 |
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大聖寺平指導票 |
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下って来た小赤石の肩を振り返る |
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休憩中観察 ミヤマコゴメグサ |
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ミヤマツメクサ |
上から見るとすぐ近くだが、大聖寺平へ下る九十九折れは長かった。肩から大聖寺平標柱迄40分掛かった。13時過ぎ鞍部で休憩、目前の縦走路を登山者が行き交う。連れが足もとのミヤマコゴメグサを観察、花弁裏のピンクを見つけて喜んでいる。イワツメクサとミヤマツメクサの違いも比較した。翌日の荒川岳では同じナデシコ科のクモマミミナグサ?も見ることが出来た。
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クモマミミナグサ? |
ハイマツの間をトラバース、ほぼ水平の道はホシガラスの餌場だった。動きが速いのでシャターチャンスは難しい。ダケカンバの低木林へ入ると、少し下って今夜の宿、荒川小屋、2時前到着。荷を解いて水場へ直行。今夜と明日の水補給だ。
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ホシガラス |
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小屋上から荒川岳を望む |
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小屋到着後水汲みに |
明日も7時間ほどの行動時間、ペット2本とサーモスのお湯で賄います。
水場の途中、初見の黄花発見。カメラを持って引き返す。小屋の蔵書でイワインチン(キク科)と同定。翌日群生を見て悩まずに済んだ・・・(^_^)v
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小屋から見る夕方の富士🗻 |
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明日登る荒川岳 |
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荒川小屋の夕食 |
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イワインチン |
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ミヤマコゴメグサ |
小屋の更衣室を借り、体拭き・新たないで立ちになってゆっくりします。小屋の前は富士山🗻の絶景が広がります。
今夜の小屋食はカレー。連れは疲れからか?・・ほとんど食べられずに早めに就寝して回復を待つ。幸い朝食は摂れ、荒川岳登山へ支障はなかった…\(^o^)
・・・・・荒川岳縦走から椹島下山編へ続く・・・・
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