24.9.23 (日) 雨時々曇 鏡ヶ成・烏ヶ山(1,448m)・象山(1,085m) 2人 9,600歩 約6㎞
津山7:50⇒鏡ヶ成ⓟ9:00 9:15受付休暇村奥大山Ⓗ900m9:30→象山Ⓗ1,085m11:00→12:10休暇村⇒
12:20キャンプ場ⓟ13:00→14:40烏ヶ山南峰直下Ⓗ1,370m折り返し→15:55キャンプ場ⓟ
今日は鏡ヶ成の自然観察会に参加してきた。連れと所帯を構える前、正月に早朝の象山に登って2人で雑煮を食べて以来、33年ぶりの象山登山となった。
連れに聞くと覚えていた。当時はコンロの使い方がマスターできていず、火は付いたものの圧縮が足りず、火力が弱くなかなか湯が沸かない。途中で圧縮不足に気付き、勢いよくゴウゴウとガスが燃えだしたことを思い出した。
以来、子育てが済んで、互いに引退し共通の時間が過ごせることに、幸せを感じての自然観察会となった。今でもそのときのホエブスを使っている。
雨模様の中を約15人の参加者がそれぞれ雨具の用意をして出かけた。今回指導くださるのは、自然公園財団の方と大山自然観察指導員宮本さんのお2人になる。
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雨の中を出発 |
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自然観察路入口 |
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向こうに鏡ヶ成スキー場 |
鏡ヶ成は、標高900mに開けた大山では貴重な湿原で、烏ヶ山1,448m・象山1,085m・疑宝珠1,110mに囲まれ、その斜面の雨水が湧き出すことで形成されたようである。
最初に目に付いたのはゲンノショウコの白い花である。ススキの足元に小さな花をつけている。自然観察路は、ススキの中を抜け、クヌギ ミズナラ ブナの中を象山に向け緩やかに登ってゆく。
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ブナ ミズナラの森 |
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被写体に合わせて熱心に撮影する参加者 |
ミズナラのドングリに産卵しそのこずえを切り落として幼虫を育てるハイイロチョッキリの話。
ミズナラメウロコタマフシの説明に自然の多様性に感心する。
しばらく登ると指導票があり、新小屋峠から登ってくる縦走路と合流して象山へ登ってゆく。この縦走路は大山から烏ヶ山・疑宝珠・皆ヶ山・アゼチから蛇ヶ乢を経て蒜山三座へ延びている。
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新小屋峠からの道と合流 |
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よく整備された登山道 |
ホツツジ、オミナエシ、ツルリンドウ、ギボウシ、マツムシソウ、リョウブ、お初のキュウシュウコゴメグサの小さな白い花など興味深く小1時間で象山の上に到着する。
丁度雨が上がり、ガスも開け、烏、三鈷峰方面、疑宝珠そして下に鏡ヶ成の全貌が見えてきた。皆さん雨具を仕舞って、周辺の景色を眺めていらっしゃる。我々はそれぞれの思い出に浸っていた。
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ガスが晴れる瞬間 |
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烏ヶ羽を広げたような烏ヶ山 |
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皆さんを送るマツムシソウ |
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鏡ヶ成全景 ススキが湿原を覆って侵食しつつある |
下りはスキー場の名残でリフトの管理道だったコンクリートの道を下る、木肌が瓜に似たウリハダカエデの説明を聞きしばらく下ると、縦走路と分かれて道は鏡ヶ成の湿原地帯に入っていく。
ソバナ、ゴマナ、ヤマハギ、オトコエシそしてここでは、お初にネジバナ、シオガマギク、ウメバチソウを見ることが出来た。珍しいところで、茎に小さなとげがあり鰻を捕まえることが出来ると言うアキノウナギツカミも観察できた。
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昔のリフトの管理道を下る |
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象山三角点への分岐30mほどで頂上 |
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蒜山への縦走路分岐 |
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ゲレンデのススキ |
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観察を終えて休暇村へ天気も回復 |
観察会はアキノキリンソウがセイタカアワダチソウとキク科アキノキリンソウ属で、アキノキリンソウは別名アワダチソウで、であること。リョウブやサルスベリの木肌のこと、湿原はカヤが侵入し、何れ林になる運命などの興味深い話が聞けた。
昼からキャンプ場に移動し、昨夜義姉からいただいた法事の赤飯と栗ご飯のお結びを食べて烏ヶ山に挑戦することにし、平成12年鳥取西部地震で山ろく崩壊のため閉鎖された登山道を登ってみる。
連れと2人で行けるところまで行ってみるつもりである。過去には春に8合目くらいまでスキーを担いで上がり沢を滑って下ったこともあり、それ以来森や山の状況が見たくて、難しい山だとは言わず入山する。
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鳥取
県 西部地震による登山道閉鎖看板 |
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最初の涸れ沢を渡る |
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植林帯を抜けると傾斜がきつくなりブナが現れる |
登山道は踏み跡はあるものの、植林帯を抜け傾斜がきつくなってくるあたりからは、根曲がり竹が茂り、足元に注意しないと尾根を踏み外しかねないところが数箇所隠れている。
最後の急登ではザイルを掛けてあり、雨の降った後の岩場は滑りやすく連れも注意して登ってくる。南峰直下で大崩落が起きており、昔見た裏側の地獄谷の様相が、地震で南斜面にも出現している。
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南峰直下の大崩落 |
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崩落の跡に植生が回復しつつある |
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下り尾根の立派なブナ林 |
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梢の間に鏡ヶ成 |
自分もこの状況を見て、登頂は早々に諦め、天気もまた曇って雨になりそうなので、引き返すこととする、高度計では1,370m1:40分登ってきている。
下りに向けては、休憩もそこそこに雨と競争し、1:15分で小雨の内に駐車場に引き上げてきた。帰ってから烏ヶ山は中国地方の山では最難関の山であった事を連れに話した。
危険は少なかったが、自信に繫がった事とだろうと思う。
今日の花
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