24.9.11(火) 矢筈ヶ山 1,358m 雨時々曇り1人 ↑1,498m↓1,709m 16,602歩
約10km 6時間
津山6:10⇒7:34川床ⓟ8:00Ⓗ750m→岩状分れ標識8:45→香取分れ標識9:10→石畳道→10:35大休峠避難小屋Ⓗ1,100m11:40→12:05
1,300mピーク→12:15折り返し→12:40大休峠避難小屋13:05→13:56香取分れ標識→14:17岩状分れ標識→14:55ⓟ⇒16:06蒜山パーキング⇒17:00津山着
連れも自分も介護世代、お互いに親の介護で時間が合わない。7月から山歩きの回数もぐっと少なくなり、体力の維持が難しい。
「父母の恩は山よりも高く海よりも深し」とは思ってみても、なかなか自分を納得させることが出来ず、つい愚痴を言いたくなる自分がいる。
つくづく勝手な自分がいて、自身の性と受け入れるのが難しい。順番に巡ってゆく人生だと、覚悟を決めて介護しようと思ってはいるが、その覚悟もぐらついている。
世の子ども達は親を看取る義務がある。多くの子どもが親の恩を受けて成長し、そして親を看取ってから自分の死を迎える。これが人生の理だ。少なくとも自分の掟だ。
見取りは最後に親が子に、死に対する認識を具体に示してくれる教師なのかもしれない。覚悟する、出来ないに拘わらず、何れ其の時が来る。
安らかなお迎えが来れば良いと思っている。
とは言うものの今日は今日。朝5時起きで、大山方面に出かける。天気を見計らって、朝まで雨が残るが、回復傾向と判断し、川床から大休峠を目指す。
川床では車が1台止まっている、用意を始めるとご夫婦が出てこられたが、相談して引き返された。自分は天気が回復すると思っているので、早々に準備して8時から歩き始める。
駐車場の回りはオニグルミの大木が茂っており、森の深さを感じさせる。足元に、ミズヒキ、カニコウモリ、ヤマアジサイ等の花が咲いている。すぐ上が国際スキー場チャンピオンコースだ。
また、ここは木地屋の集落跡でもあり、説明看板も設置されている。
シャッター押しながら登山道を川床に下り始めると、阿弥陀川の清流が勢い良く岩を洗っている。大木が株ごと流されてきて、阿弥陀滝難コース側に引っかかっている。
昨夜来の雨にも拘わらず、流れは清く澄んでいて、ブナ林の力を見せている。
阿弥陀川の清流を渡るとすぐ尾根をまくように大きな尾根筋に向かって登ってゆく。
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木地屋の村跡 |
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中国自然歩道 川床→一向平9kの半分をピストンする |
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カニコウモリ |
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葉の裏は葉脈が隆起し羽を広げたコウモリの様にも見える |
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シラヤマギク |
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雫を付けたツリフネソウ |
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ヤマジノホトトギス |
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説明を追加 |
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0.5k地点 |
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0.7k地点 |
この尾根を回り込むと道は緩やかになり岩状分れに到着する。川床から1.2㎞ 45分かけてゆっくりと登ってきた。
小雨が降り、ガスのかかった広葉樹林を緩やかに登ってゆく。説明によれば3.9㎞、標高差で(750m~1,100m)350mぐらい1:50分の行程だが、初めてなのでゆっくり歩く。
岩状分れから香取分れは、0.7キロ30分と表示してあるが、25分で着いた。ここで上だけ合羽を着る。途中でトレイルランニングで下ってこられたお一人様と挨拶をする。
香取分れからも緩やかな中国自然歩道を登ってゆく。大きなブナの大木の脇をすすむと、いくつもの沢が現れて、しばらくすると趣のある石畳の登山道になってくる。
熊笹の上に落ちる雫の音と、小鳥の囀りが汗だくの体に染みて気持ちよく歩ける。合羽の中にガイダ(カメムシ)が居たのか首の周りに匂いが纏わりつく。
たまに石畳で、おっと・と・とと滑る。まだ元気なのでダブルストックを駆使してバランスをとる。
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サラシナショウマの花穂 |
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岩状分かれ |
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岩状分れ登山道は水浸し |
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ツルニンジン(ニンジンとは似つかない花だが、根が太く朝鮮人参に似る) |
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カニコウモリ(カニの甲羅に似る)色つき |
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香取分れ ほぼ中間点 |
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2k地点 |
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雨のせいかヒキガエルを数曳見る |
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沢を幾つか渡る |
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石畳が現れる |
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2.5k地点 |
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こぶを作ったブナの木 |
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もっと気温が下がればきのこの山に |
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雨に打たれてすっくと立って |
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上の道標(コース3箇所目大山で見る鉄柱の指導票高さ3m) |
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アキノキリンソウが鮮やか |
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半字ずらせて読む石畳の説明 |
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3.5k地点 |
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石畳も保存の良し悪しがある |
帽子から雫が落ちるようになってやっと大休峠の避難小屋に到着。10時半で昼には早いが、雨が激しいのでお昼にする。
昨夜作った十穀米に、春先に作った山椒味噌の焼きお握りで、カロリー補給。今日は連れが持たせてくれたピオーネ、ウイダーゼリー、野菜ジュース、塩飴と豪華な昼食となる。
しばらく休んでいると、2人のパーティーが小屋に到着される。熟年の男女2人組みの方で甲(きのえ)川を遡行してこられたそうである。雨の中、沢登をされたようで感心する。
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避難小屋はきれいに整頓されている |
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窓を開けて周りをうかがう 野田ヶ山 大山方向 |
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点字も表示されている標識 |
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野田ヶ山からユートピア越えが出来るような体力を養いたい |
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矢筈が山の登山口に咲くアキノキリンソウ |
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矢筈山の登山口に構えるブナの門 |
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ツルニンジンが多く見られる |
雨もやんだので外に出る。野田ヶ山方面か、矢筈ヶ山かどちらか迷うが、すぐにのぼりになり足元がよさそうな矢筈ヶ山に取り付く。
小屋から登山道が東に登っている。最初は梢の雫を払いながら登ってゆけるが、しばらく行くと急登となって岩の上を注意しながらの登山となり、雫を気にしている余裕が無くなる。
やっと1,300mピークの尾根に到着するが。雨が激しく矢筈ヶ山への稜線も雨とガスで見えない。尾根をしばらく進むが、雨が益々激しく引き返すこととする。
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登山道をふさぐ倒木(越えるのに難儀をする) |
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1,300mの尾根はブナが茂る |
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尾根を進むが雨が激しくカメラ仕舞いをして引き返す |
1時間で、再び峠の小屋に帰り、小降りになるのを待って川床へ下る。下り1時間50分、途中岩状分れで休憩を入れて急いで下る。のぼりで1回、下りで2回扱けて、車についた。
気象状況が見込みと違って、ここ2年の間で初めての雨中登山となった。他県の山は充分天気予報を確認すること、たまに着るものは虫など確認してから着ることなど、教訓!!
帰りに左後のタイヤボックスの傷に気が付き、自分がつけた覚えは無いが、気懸かり。聞くと朝出る前から、もともと傷があったと解り、ほっとしたA4の代車での遠征であった。
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