2023年7月8日土曜日

2023.7.2~4 (日月火) 白峰三山縦走

2023.7.24 (日月火) 白峰三山縦走

|13℃前後 やや強風~微風 2人 ↑3,157m 3,927m 32.2? 46,669? 27:13

7月2日 広河原10:0013:00白根御池小屋泊

7月3日 白根御池小屋4:00大樺沢二股4:33小太郎尾根分岐7:118:00肩の小屋朝食8:19 9:10北岳9:22 釣り尾根分岐9:5111:40北岳山荘昼食12:15中白峰12:58間ノ岳14:45農鳥小屋16:25

7月4日 農鳥小屋4:30西農鳥岳5:46農鳥岳6:46大門沢下降点7:4611:10大門沢小屋昼食11:40吊り橋14:13発電所15:43奈良田16:20 

農鳥岳から間ノ岳 北岳を望む


今シーズン最初の遠征は、日本第2位の高峰北岳から、15位の農鳥岳まで縦走する白峰三山縦走です。中白峰岳・間ノ岳・西農鳥岳と合わせ、5つの3千メートル峰を歩く天空の縦走路です。さて、その顛末は…(^_^)v

奈良田湖から奈良田温泉

駐車場は無料

初日は移動日。自宅を午後出発し、山梨県の身延山を目指します。2021年開通した中部横断自動車道無料区間を経由し、下部温泉早川ICから奈良田温泉駐車場まで約550㎞の走行。夜間雨中に到着、そのまま車中泊します。

奈良法王神社

奈良田の7不思議

笹山登山道の吊り橋

奈良田湖バス停から
熊の毛皮

翌朝、雨上がりの奈良田温泉を散策後、山梨交通バスで20㎞先の広河原登山口へ向かいます。30人ぐらいの登山者が、2台のバスへ分乗して出発。

開山祭の門がある
広河原から仰ぐ北岳

吊り橋を渡り入山

広河原は、芦安から夜叉神峠を越えて来る登山者とで賑っている。南アルプス開祖碑からは、野呂川越えに北岳山頂が仰げる。6月24日の開山祭直後で、開かれた荒縄の門が残っています。10時前登山開始、吊り橋を渡り入山します。

 

広河原山荘横を登って行く、天気は上々、木陰の道は快適に歩けます。20分程で大樺沢ルートと御池小屋へ登る尾根道との分岐へ到着。

大樺沢分岐

第1休憩所


第2休憩所 鳳凰三山が見えてきた

 

亜高山帯の針葉樹林の道はすでに1,700m越えです。第1・第2休憩と休みながら、ゆっくり登ります。背中に鳳凰3山が見えてくると第2休憩所でした。

下からも、上からも多くの登山者とすれ違います。

トラバース道になる
崩壊地を過ぎると

白根御池小屋


12時過ぎに尾根を登り切り、2190m付近からトラバース道へ入ります。歩き始めてほぼ2時間でした。さらに20分で初日の宿、白根御池小屋到着だ。今日は此処で小屋泊します。

昼から⛰見てのんびり

御池に写る北岳

お変わり自由の夕食
 

ベンチでお茶をしたり、御池の周りを散策しながら、のんびり午後を過ごします。翌朝とお昼の弁当をお願いし、御池に浮かぶ逆さ北岳や記念品をゲット、美味しい夕食を戴きました。もちろん🍻🤣

ミヤマハナシノブ

2日目*夜明け前、小屋のベンチで朝食。4時ヘッデン点けスタート、大樺沢二股分岐を目指します。40分後二股へ、ここは大樺沢の底。八本歯のコルへ向かう左俣と、小太郎分岐へ登る右俣ルートの分岐です。

二股まで来ました

カラマツソウに🦋

ハ本歯のコルと🦌

ダケカンバの下で休憩

稜線が近づいた

振り返ると鳳凰三山

左手斜面に鹿の群れを見て、ダケカンバや、草付き斜面を登って行きます。

ダケカンバの背が段々低くなり、森林限界を超えてゆく。沢底から高度差500m程登ったところで草滑りルートと合流。歩き始めてほぼ3時間登って来ました。

草滑りコースと合流

ミネザクラ

ハイマツの間の花畑


キバナコマノツメ

マイヅルソウ

ツマトリソウ




ハイマツの斜面には花畑が広がる。ハクサンチドリ・ミヤマハナシノブ・ミヤマフウロの紫、ミヤマキンポウゲ・キバナコマノツメ・シナノキンバイの黄色、ミネザクラ・コイワカガミ・タカネヤハズハハコのピンクが咲き誇っています。しばし撮影タイムです。連れもスマホで撮っている。

小太郎尾根分岐到着

鳳凰三山


🗻

710分急登から尾根に出て小太郎尾根分岐到着だ。森林限界はとっくに過ぎて、標高2,850m付近です。稜線上は強風が体を煽ります。風裏によけ、カッパを羽織りガードを固めます。稜線は背の低いハイマツと高山帯の花々が咲き誇っています。

アオノツガザクラ

稜線の4種盛の花畑

イワツメクサ&ミヤマキンバイ

ツガザクラ

イワウメ

ハハコヨモギ

キバナシャクナゲ

イワヒゲ

イワベンケイ

オヤマノエンドウ

ミヤマオダマキ



アオノツガザクラ・ハクサンイチゲ・チョウノスケソウ・イワツメクサ・イワウメ・イワヒゲ・ハハコヨモギ・チングルマ・クモマナズナの白い花、ピンクはツガザクラ・コイワカガミ・、紫のオヤマノエンドウ・ヨツバシオガマ・ミヤマオダマキ・ミヤマムラサキ、黄色はミヤマキンバイ・イワベンケイ・キバナシャクナゲなどが風に吹かれている。


シナノキンバイ


ミネズオウ

チングルマ

ホシガラス

シナノキンバイの群生





そして810分肩の小屋到着。標高3,000m、多くの登山者が休んでいます。北岳へ来・た・だ・けのダジャレ看板もありました。我々も撮影後ベンチを借りて休憩します。富士のシルエットを見ながら休憩、超気持ちいい・・・😄

肩の小屋を振り返る
両股小屋分岐
最後の登り
北岳が見えた
登頂…\(^o^)/
感謝


仙丈ヶ岳が目の下

鳳凰三山が東に見えて、地蔵岳のオベリスクが特徴ある尖峰を覗けている。北岳へ向かう道は一段と風が強く、風の呼吸を計りながら1っ歩づつ登る事50分。915分北岳登頂です。小屋から5時間かかりました…\(^o^)

鳳凰三

甲斐駒 鋸岳 八ヶ岳

仙丈ヶ岳

仙丈ヶ岳ズーム
富士に次ぎ2番目に目に高い所からの眺望を楽しみます。まずは富士山・鳳凰三山・甲斐駒・八ヶ岳・仙丈ヶ岳・北アルプス・中央アルプス・中白根岳・間ノ岳・塩見・荒川三山の眺望。さすがに素晴らしい景色が広がっている。そして3等三角点「白根岳」に御挨拶。

強風の山頂は長居できず、次の目的、キタダケソウを見に行きます。縦走路を釣り尾根分岐へ下り、八本歯のコル方行へ下り、途中からトラバースルートへ入ります。

岸壁を木道でトラバースしていく道沿いにキタダケソウの花畑があるらしいのです。

時期的に最終番の花が見られそうなので、少し寄り道して見に行きます。

縦走路を北岳山荘へ下る

釣り尾根分岐へ来た

トラバース道分岐

トラバース道を進む

 

しばらくトラバースしていくと、特徴ある鋸歯葉が目立ってきました。数輪の白花をつけた株が見られます。待望のキタダケソウです…\(^o^)🌼

足場に気を付けながら撮影し、特徴ある花びら先端の切れ込みも確認します。

よくぞ残っていてくれました、(’’▽`)ありがとう☆

キタダケソウ



ハクサンイチゲ

タカネグンナイフウロ
 

花はほぼ終わりで、実が付き始めた花穂も見られます。ルート後半の保護柵の中の花も、一株残っているだけでした。縦走路と平行に北岳山荘へ下り、お昼にします。

ここで、昼食と最後の水を補給し中白根から間ノ岳へ向かいます。農取小屋の水場は状況不明・・😟

北岳山荘を振り返る

中白根山から北岳を望む

仙丈ヶ岳を望む

間ノ岳へ向かう 右奥に塩見岳


昼からコースは天空回廊、3,000mの稜線の眺望を楽しみながら歩けます。前に中白根山、振り返ると北岳の雄姿。左右に鳳凰三山や中央アルプスが望めます。

 

しばらく歩いて中白根12:58登頂だ。二人で登頂記念を撮り合っていると、取りましょうかと、居合わせた登山者さん。有難くツーショットをお願いしました。その節は大変ありがとうございました・・・🙏

間ノ岳が近づく

歩いた道を振り返る

北岳トラバース道が見える

池山吊尾根越えに地蔵岳オベリスク

山頂でしばらく休憩後、後続のツアーパーティーに捲られて間ノ岳へ向かいます。歩みに疲れが出てきたころ、後続が追い付いてこられました。休憩を入れますが、図らずも同じピークで休憩、女性12人とガイドさん二人のパーティーでした。元気に先行して行かれました。

 

我々も先があるので後を追います。やがて間ノ岳山頂にいるツアーパーティーが見えてきた。そして、14:45分間ノ岳登頂です。山頂展望を楽しみますが、連れの顔にも疲労の色がうかがえます。

北岳へ引き返すパーティー
間ノ岳登頂 本日3座目
西農取と農鳥岳
手前に農鳥 塩見岳 荒川三を遠望

 

農鳥小屋への縦走路&富士

ツアーパーティーさんは此処で折返しのようです。今夜は北岳山荘で泊りでしょう⁇

3等三角点「間ノ岳」越しに北岳と甲斐駒・鳳凰三山の眺望を戴きます📷

そして、行く手に農鳥岳が見えてきた。手前の鞍部へ下れば今日のゴール‥(^O^)

 

農鳥小屋の小屋主は、今シーズンは体調を壊しておられ、大門沢小屋が管理しておられる様子。小屋主に叱られる心配はないので、ここまでゆっくり歩いて来たが、下りが意外に長かった。疲れてヘロヘロになりました。

救いは途中出逢った雷鳥親子。孵化したばかりのヒヨコが4羽、母鳥がくーくーと纏めながら採餌中。しばし疲れを忘れることが出来ました。

北岳と鳳凰三山
仙丈ヶ岳・甲斐駒と北岳
農鳥岳と農鳥小屋が見える
雷鳥親子

農鳥小屋到着


西農取の岩峰が近づき、圧倒されて明日のアタックが躊躇される…(-_-;)

16:20分へとへとで小屋へ着いた。元気で下れば何のことはない下りだが、疲れた体は、気力も奪って苦しい下りでした。夕食のカレーも食欲なくて、昼に残したおにぎり1個と気付🥃を戴き寝袋へ…(=_=)

 

今シーズンの農鳥小屋は、素泊まりのみ5,000円で開放してあり、管理人はいない。利用は大門沢小屋へ申し込むようになっています。

我々が使わせてもらった宿泊棟と少し小さな宿泊棟、2棟が解放されていますが、小さな宿泊棟が若干新しく、おすすめです。板の間に茣蓙の床、下から冷えるのでマットを用意した方がよいでしょう。灯はLEDランタンがありました。水場は整備出来てないようでした。名物トイレは健在。♀トイレは閉鎖されているので、♂をご利用あれ・・・😁

 

何も出来ず着替えだけして就寝、翌朝元気を回復。西農取の登り返しにファイトが沸き、気力復活です。前夜分のカレーを戴いて4時半、日の出に合わせてスタート。お連れは昨夜はカレー、今朝は黒糖ブレッドを予定通り召し上がっておられ元気もりもりです・・🤤

農鳥岳へ出発

小屋のナナカマドが見送りしてくれた

日ノ出

間ノ岳に朝日が当たる

今日も晴天

3日目*今日は西農鳥、農鳥岳を縦走、大門沢へ下る17㎞・2,600mの下り、ガンバロー( `―´)ノ・・・小屋前のナナカマドが見送ってくれた。

 

先ずは西農鳥岳へ登り返しが始まる。背後の空が朝焼けに染まってきて、4:50分日の出です。振り返ると、朝日の中に間ノ岳の巨大な山容が立ちはだかっている。行く手は西農鳥と塩見岳が見える、朝の縦走路。体調を試しながらゴーロやザレ道を登って行く。

農鳥岳へのルートを望む
西農鳥岳登頂
北岳が遠くなった

5:45西農鳥岳登頂です。先ほど出発した農鳥小屋、間ノ岳、仙丈ヶ岳と北岳が左右に覗き鳳凰三山・八ヶ岳まで見えています。今日も最高のお天気です🌞

稜線西側を歩く
🐵🐵
歌碑にもお参り・・・😁
農鳥岳登頂
最後の頂

稜線の西側をトラバースし、2つほど支尾根を越えると、最後の3,000m峰農鳥岳の登りにかかる。山頂に人影・・・4つ足⁇ 🐵🐵です。10頭くらいの群れがいるようです。

雷鳥親子の事が心配になります。成長出来る雛は極少ない。生活エリアを広げた野猿は鷲などと同様天敵なのだ。雛が無事成長できるよう祈りながら農鳥岳登頂です。

 

2等三角点「農鳥山」3,025.8mにご対面、南アルプス名物、団子の山頂標もありました。連れは、ここでもお賽銭を挙げています。管理人は山頂句碑に首を垂れる絵に、ちょっと笑えます( ^ω^)・・・ 富士山🗻も微笑んでいるようです。

農鳥岳山頂から望む🗻
⁇どなたかご教示を・🙏
大門沢下降点が見えた

 


山頂に咲く白い可愛い花に癒されますが、名が知れません‥😢彼方に大門沢降点が見えています。その先には未踏の千枚岳から荒川三山、2年前に訪ねた塩見岳が望めます。

 

さあ、下りです。富士山がだんだん大きくなっておいでお出でをしているようです。

縦走路脇のお花畑にはナナカマド・コイワカガミ・チングルマ・ツガザクラがハイマツの緑に囲われている。心地いい朝の大斜面を下って行と、ホシガラスがギャー々々と挨拶をしてくれる。

富士山が大きくなった

小さな花畑

下った斜面 南アルプスの大きさを感じます

ホシガラス

大門沢下降点へ着いた

 

40分程で大門沢降点ケルンまで下った。急降下の前に休憩を取ります。正面に富士を見ながら雄大な景色を堪能。これから先は開けた景色は望めない。8時過ぎ、本格的下りへ突入だ。

稜線縦走路にお別れだ

下り初めの花畑

ハイマツ帯の崩壊地

雪渓からダケカンバ帯へ下る

針葉樹林帯まで下った

ザレの急降下は石車に注意と思った矢先、一発目の尻餅だ。初はハイマツ帯、残雪を越えると次はダケカンバ帯、九十九を打って下っていると、道を突き抜けコースアウト。少し下ったが、事無きを得た。登り帰してコースへ復帰、注意力復活に休憩を入れる。

 

休憩中に今日最初の登山者が降りてこられた。あちらさんも今日最初にあった人間だそう。飛ぶように下って行かれた。奈良田温泉につかり帰られるそうだ。我々は、まだまだ半日下らないと着けません。

 

9:102,450mの指導票迄下山。この辺りはシラビソなどの針葉樹帯だ。さらに1時間下ると沢筋へ出た。白く糸を引いてザーザーと急斜面を流れ落ちてている、大門沢だ。

大門沢最上部の流れ

枝沢を渡渉して下る

飛び石を渡る

大門沢小屋が見えた

小屋到着

その先で何度か枝沢を渡渉していき、さらに1時間。1110分に大門沢小屋が見えてきた。やっと下り行程の半分だ。縦走記念と名物ざるそばを戴き元気回復。とても美味しい自家製そばです、御馳走様。そしてふたたび下りへゴー・・🚶‍♀️🚶‍♂

小屋下の丸木橋

新設の丸木橋
 
ここは飛び石渡渉

取水施設の吊り橋へ来た

小屋下で大門沢本流を左岸へ渡渉、この下は本流を何度か渡渉する。新設成った新しい丸木橋も現れる。小屋から再び1時間、癒される自然林の森に入って行く。緩い森の斜面を過ぎると、最後の難所、八丁坂が現れた。急斜面を九十九を打って慎重に下り、再び大門沢へ出合うと取水施設の吊り橋に出た。降下点から6時間の下りでした。

工事現場はう回路を下る

森山橋は立派な釣り橋

林道の休憩所

無事奈良田温泉駐車場へ下山…\(^o^)/
 

14:20分河原の工事現場を迂回、目印の森山橋を40分に通過し。55分に林道沿いの登山者休憩所へ着いた。ここから1.9kmで発電所バス停、さらに2kmで奈良田温泉バス停でした。結局1620分奈良田ⓟへ無事帰着することが出来ました…\(^o^)

 

白峰3山縦走は天気に恵まれ、岩場やガレバいろいろ変化に富む登山道が歩け、雄大な景色が楽しめ、色々な樹林帯を体験出来、美しい高山植物に出合えた満足な山行になりました。素晴らしい体験をさせてくれたお山に感謝です。

そして暖かく送り出してくれた家族に感謝です。(’’▽`)ありがとう☆



 

次回南アルプスは、荒川三山だ

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最後までご覧いただき(’’▽`)ありがとう☆山でした 

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