2019年7月29日月曜日

2019.7.23∼27聖岳(3,013m)~光岳(2,591m)周回 §Ⅰ聖岳登山編

2019.7.2327聖岳(3,013m)~光岳(2,591m)周回
§Ⅰ聖岳登山編
1日目☁ 202 7.42:40分 ↑305 10,57113:10芝沢ゲート→15:50便ヶ島()
2日目☁/☀ 15℃ 15.1㎞ 12:56 2,450m 1,114m 16,504
4:30便ヶ島→5:31西沢渡5:409:10苔平→10:57薊畑11:1512:32小聖岳→13:56聖岳14:0514:31奥聖岳→14:45聖岳→15:57小聖岳→16:43薊畑→聖平小屋17:30()
3日目☀/☁ 9℃ 15.2㎞ 12:22 1,888m ↓1,441m 26,927
   5:20聖平小屋→7:18南岳→8:10上河内岳の肩8:158:22上河内岳8:2510:00横窪澤分岐→10:37茶臼岳→11:06仁多池11:5012:13希望峰→14:18易老岳→15:36三吉平→16:57静高平→17:40光小屋()
4日目☂/☁ 9℃ 16.5㎞ 10:46 583m ↓2,330m 32,121
   4:30光小屋→4:50光岳→5:12光石→5:35光小屋→8:43易老岳→9:20易老岳3等三角点→11:43面平12:2013:46易老渡→15:00芝沢ゲートⓅ
トータル 54.2㎞ 38:44分 ↑5,226m↓4,885m 86,123


上河内岳から聖岳を望む 奥に荒川3山


§プロローグ§
7月遠征は梅雨終盤の晴れ間を縫って、南アルプスへ出
かけてきました。今回は南部、聖岳と光岳を周回しま
す。途中の200山、上河内岳を越えていきます。

34日の長丁場です。昨年8月の大雨で便ヶ島まで入山
できず、手前の芝沢ゲートから7㎞程歩いて便ヶ島登山
口へ行かねばなりません。

14㎏のバックパックを背負っての山行は、我々にとって
未知の冒険だ。6月に空木~越百山を周回したので、頑
張れば何とかなると決行した次第。前泊の便りヶ島から
岳登山、そして聖平から光小屋への縦走、最後に光岳
登山をレポートしてみます。

 §1 聖岳登山
さて、723()早朝天気予報を確認し、3時半に家を出
て、500㎞先の長野県飯田市下栗の里を目指します。日本の
チロルと云われる山里は、聖岳・光岳の長野側の登山口だ。
遠山郷かぐらの湯で昼食を取って入山します。
芝沢ゲートの駐車地

芝沢ゲートを潜ります

キツリフネ

シロツリフネ

ツリフネソウ
林道流出の為う回路を進む


う回路から見た林道崩壊

弁天岩

光橋

光橋の指導標



易老渡到着

遠山川沿いに登って標高1000m辺りの斜面に下栗の集落が
ある。国道から15㎞程入って北俣渡しの発電所を過ぎ、芝沢
ゲート手前に駐車します。ゲートから約5㎞進んだ所が易老
渡登山口だ。ここで休憩、蝮のお出迎えを受けた(^^;)
易老渡登山口を通過 3日後ここに下山予定



遠山川沿いを遡る


登山口に立つ説明板


テントサイト 本来ならば有料です

熊でなくてクワガタが出た


更に2㎞進んだ所が便ヶ島登山口だ。広い駐車場が設えてあ
り、休業中の聖光小屋も
建っている。初日はここでキャンプ。電気も点くし水道も出
るが、熊も出るそう
(^^;)。一晩中ラジオを鳴らしておく。
滝野沢橋

少し開けたところに来た

西沢渡到着

堰堤下を水飛沫を受けて渡渉
翌朝は3時半起床、970mの便ヶ島から3013mの聖岳まで、2
m越の標高差を登る。
テント撤収後、4時半出発です。まず、森林軌道跡を西沢渡
しまで1時間歩く。

沢を渡る人力ケーブルはパスし、上流堰堤下の橋で渡渉す
る。水飛沫が降って来るスリリングな渡渉だ。


渡渉を終え、一息ついているとストックの足元に山蛭が取付
いている。慌てて腰を上げ、急斜面に取り付き造林小屋跡
1,160mに向かった。



2千メートル付近の苔平 亜高山帯針葉樹林が広がる

標高12002000mまで高度を上げ、910分に苔平へ到着し
た。歩き始めて4時間半だ。今回荷も重いのでCT1.3倍見
込んでいるが、それでも予定に遅れがち。
薊畑分岐


山頂方向
準備万端今にも咲きそう

マルバダケブキのお花畑はまだ蕾

先が思いやられます。薊畑へ到着したのは11時。なんとか予
定内に到着で来た。
荷物をデポし昼食のお握りを頬張って空荷で聖岳を目指しま
す。

今朝芝沢ゲートから登ってこられたパーティーが聖平小屋へ
向かわれます。便ヶ島から登った我々はまだ体力が残ってい
て、休憩後山頂を目指す。あと2600mを登る。( `―´)

ミヤマキンポウゲ

グンナイフウロ



ミヤマキンポウゲとヨツバシオガマ

ツマトリソウ

小聖登頂

コケモモ


雨具・カメラ・GPSと水だけ持ってまず小聖岳2663mを
目指します。マルバダケブキの蕾が膨らんで今にも咲きそう
なお花畑を登り、ダケカンバの林を抜けると這松帯になる。
ガレ場を超えるとコケモモの咲く小聖山頂です。

例の団子3兄弟の山頂標が立っている。目前にガスに覆われ
る山頂が聳え、下山してくる登山者が見える。登って行くと
今朝ほど便ヶ島から登って来た登山者とすれ違う。この方と
は同じ行程で光小屋でもお逢いすることとなったが、我々よ
りずっと健脚の方で余裕を持って周回されていた。

イワツメクサとヤマオダマキ


ミヤマキンバイ

ミヤマダイコンソウ

ヤマオダマキ

オヤマノエンドウ

イワベンケイ

小聖からしばらくは、やせ尾根のルートを登るがよそ見しな
ければ危険はない。そして、いよいよ聖岳本峰の登りに架か
る。

取付きはキバナシャクナゲ、ミヤマダイコンソウ・イワツメ
クサ・ヤマオダマキ・ミヤマキンバイなど高山植物がみられ
る。登山道が九十九を打ちながら登り始めると、ザレた岩
場になる。
山頂到着

\(^o^)/

登ったど~



赤石岳と赤石避難小屋

百間洞山の家


息を弾ませ頑張ること1時間やっと傾斜が緩くなり山頂部が
近づいた。13:56分、ついに山頂到着だ。3,013mの山頂は広
く、ぐるりと眺望が広がる。

兎岳から赤石岳への南アルプスの稜線が雄大に伸びる。赤石
岳はひときわ高く雄大だ。
山頂避難小屋も見え、足元に百間洞山の家も見えている。登
って来た方向は急斜面をガスが吹き上げてくる。
アオノツガザクラ

ミネズオウ

コイワカガミ・ミヤマダイコンソウ・チングルマ

ウラジロナナカマド




ミネズオウ

日本庭園





ミヤマキンバイ

奥聖岳

しばらく眺望を楽しみ、東側に伸びる尾根上の奥聖に行って
みる。岩稜を20m程下ると、そこはお花畑。ウラジロナナカ
マドの咲く日本庭園にチングルマ・イワカガミ・ミネズオウ
が、それぞれ入り混じって群落をつくっている。ミヤマキンバイが黄色のアクセントだ。素晴らしいお花畑を歩き奥聖へ着く。
3等三角点「聖ノ岳」

笊が岳方向を望む

三角点から奥聖

奥聖から赤石岳主稜線

奥聖から前聖を望む
  
小聖へ下山 聖岳を振り返る

薊畑へ下山、デポしたバックパックを担ぐ

前聖の3000m峰より低いが、ここに3等三角点「聖ノ岳」
2978.7mが埋評されている。
ここでも眺望が広がって素晴らしい\(o)/!。

兎岳から赤石岳の縦走稜線や、くぼ地の百間洞の小屋が一
望だ。そして、遠くには荒川三山の山頂部が見えている。
すばらしい\(o)/!

一服して帰ります。帰りはノンストップで慎重に下ります
。小聖へ1時間強、薊畑へほぼ2時間で下りました。再びバッ
クパックを背負い100m下の聖平小屋へ下ります。
囲の中のニッコウキスゲ

肘ら平小屋分岐

聖平小屋へ向かう

聖平はシカの食害でお花が食い荒らされているようで、ニッ
コウキスゲが囲の中で咲いていた。

17時半今日の目的地聖平小屋到着です。明日の長丁場に向
け、今夜はゆっくり休もうと、小屋素泊まりにします。冬季
小屋へ2組のみの宿泊です。名物のウエルカムフルーツポン
チを戴き、夏休みになって、小屋番さんのお子さんもお手伝
いに登っておられ、歓迎してくださいました。

本日は頑張って登りました( `ー´)ノ
ありがたいことにロング缶ビールが400円、浮いたお金でオ
リジナル手拭いをゲット。
それに、悪かったSOTOガスの調子も直していただき、あり
がとう尽くしの聖小屋でした。(’’▽`)ありがとう☆ 

今夜は山定番のカレーを戴き、冷たいビールも手伝って
19:30(-_-)zzz
§Ⅱに続きます

1 件のコメント:

S_Ogawa さんのコメント...

聖岳登山、面白い2っつ戴きました
今後も励みますm(_ _)m