大山ユートピアの花見
25.7.12(金) 川床→野田ヶ山→ユートピア→中の原 周回
津山4:40⇒中の原スキーセンターⓟ6:20➩自転車➩川床6:40→自然歩道→8:35大休峠8:40→野田ヶ山9:38→親指ピーク10:24→振子山11:00→12:00ユートピア避難小屋12:30→上宝珠越13:13→13:28砂滑り→元谷ケルン14:22→治山林道登山口14:47→自然歩道中の原ゲレンデ→中の原スキーセンターⓟ15:36⇒津山17:30
1人 17,181歩 約10.5㎞ ↑↓1,000m 8h40m
今度山小屋2泊の登山を計画している。真夏に動けるのか不安で、負荷を掛けてみたいと頑張って大山ユートピアを周回してみることにした。
体力も不安、午後になると雷も不安、で時間に余裕を持って6時に登り始めたいと思ってみた。早朝水1L、500mlのアルコールフリーと食料を調達し、大山を目指す。中の原到着は6時20分、川床まで自転車移動し、登り始めは予定より遅れ、6時40分になった。
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スキーセンターⓟ |
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自転車デポ |
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川床から出発 |
出発してすぐ川床でシモツケを見つける。先の期待と不安が交錯するが、覚悟して登ることが肝心と言い聞かせる。峠までの中国自然歩道は、距離を掛けて緩やかに登るので、周りを観察しながらの登行に向いている。
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岩伏分れ 香取への道標が有るが行止りの杭がある |
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2本目の香取分れ ここを下ればすぐに香取登山口 |
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三本目の分岐 甲川・香取方面に下っている |
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この案内が見えるとあと少しで大休峠 |
ウバユリ、ヤマアジサイ、クサアジサイ、ヤマジノホトトギス、トチバニンジン、やアカショウマなど沢山の植物や、猪のヌタバ等も確認出来る。自然歩道の指導票を数えながらどんどん進んでゆく。4㌔、350m登りの行程だ。キロ数と標高(距離4キロに1時間、標高300mに1時間)からの予定時間にほぼ歩け、8時半に到着。
大休み峠で小休止、大福もちと水分を補給をする。今日は新しい山ナビでログを取ろうと思っていたが、地図が立ち上がらない、バッテリー切れのようだ。新しい機器は馴れないとトラブルが発生しやすいが、今回は自分の不注意で電源オフが出来ていなかったようだ。しょうが無い諦めが肝心。
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野田ヶ山登山道 |
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ブナ林越しに東大山・振子山が見えてくる |
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野田ヶ山から振子山・天狗ヶ峰・槍ヶ峰 |
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親指ピークが近づく 1枚岩にロープが見える |
ここで3分の一の行程、ここから本格的な登山、先の行程を考えていて、峠の写真を撮り忘れた。野田ヶ山(1,344m)の登り、最初は緩い潅木の下の登山道を登る、途中時々梢の間から大山が見え出すと、ブナが目立ってくる。傾斜もだんだん急になり、見透視の利かない藪をがんばって登ると、ツゲの株に覆われた特徴ある野田ヶ山に着く。
野田ヶ山から振子山(1,452m)へは東谷の上部の稜線を縦走する。途中には親指ピークの岩峰もありスリルの有る難路歩きだ。(分県ガイドでは狭い尾根歩きと表記されているが、自分にとしては山頂を繋ぐ稜線歩きと表現したい。途中は崩壊地が有ったり、岩登りもあり、自分で安全が担保出来る精一杯の縦走路だ。)
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親指ピーク通過 上から手前までロープが有る |
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振子山の大岩手前からの眺望 稜線にユートピア避難小屋 |
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少し北側の眺望 |
振子山の急登をやっとの思いで登り、目前に広がるユートピアの絶景には感動する。振子山は、東谷最奥の1400m峰で、北側は崩壊が進む絶壁、南は振子沢へ落ち込み、東西に伸びる稜線を形作る。稜線で南北に分かれた雪水は北に阿弥陀川、東に加勢蛇川に下る。
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登ってきた野田ヶ山からの稜線 奥は矢筈ヶ山・甲ヶ山の稜線 |
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振子沢分岐の標柱が見える
緑のスクリーンが眼前に広がる
登山道の溝筋も見えている |
振子山を縦走し振子沢鞍部に下る手前ピークで岩に腰掛、しばらく眼前に広がる東大山の絶景を眺める。眼下の鞍部から、振子沢分岐への上り返しに、ピンクの模様が転々とある。その上に1面のお花畑が上下左右に広がっている。首を巡らせないとその端は目に入らないくらいだ。眼前のスクリーンに見入っていると、稜線上をユートピア小屋に登るパーティーの話し声が風に乗って聞こえてくる。
去りがたい岩ベンチ、さりとて未だルート半分地点、のんびりばかりもして居れない。
象ヶ鼻分岐に向け下り始める、背の低い潅木に覆われる細い溝状の登山道を、腰をかがめるように上り返していると、後ろから鈴の音が迫ってくる。元気良い若い男性、お先にどうぞと道を譲る
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北壁ご対面 |
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ユートピア避難小屋到着 (エゾヨロイグサ)
先着された若者氏が食事中 |
分岐からお花畑の中、九十九を折りながら1550mの象ヶ鼻を目指す。オオバギボウシ、ホソバシュロソウ、イヨフウロ、クガイソウ、エゾノヨロイグサ、カラマツソウなどの花が競っている。その間を蝶や蜂などの虫たちが忙しく飛び交っている。
突然上からコンニチワと声がかかる。見上げると1人の男性がニコニコしながらこちらを見ておられる。あいさつを返すのがやっと、天狗ヶ峰への縦走路分岐に到着していた。
ユートピア小屋で昼食にしようと下っていくと、先ほど追い抜いていかれた若い登山者の方がお昼にされている。小屋の中では女性パーティーだろうか笑い声が盛り上がっている。
お握りとパンを齧り水分補給をする。登山者の方と少し山の話をすると、さすがにお若い方は元気で、船上山から大休み峠を越えてユートピアからスキー場、川床のほうまで回られたそうだ。
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ユートピア避難小屋越しに象ヶ鼻 |
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ユートピア・三鈷峰分岐 |
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勝間ケルンとユーとピア避難小屋 |
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最後に見えた?のシモツケ |
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上宝珠越えから屏風岩上部 落石が砂すべりを作っている
こんなに崩壊していてお山は大丈夫なのか心配 |
12時過ぎ、ここからは下りばかりだ、あせることは無い。ゆっくりと上宝珠越に向かう。上宝珠越の手前と。砂すべりへの降り口に急な岩場が少し現れるが、ゆっくり下ればさほど難しく無い。
スパッツをつけ、用意していると、前の岩壁上部から落石がある。最初大きめな岩が下の岩にぶつかり岩が岩にぶつかって落ちて行き、後からその岩が当たった砂が滑り落ちている。しばらくはざらざらと崩れていき、樋状に集まって滝のようになって下に降り積もってゆく。なるほど、この砂で砂すべりが出来るのかと納得した。見ていて砂がクッションになって、落下の勢いが弱められているようで、それほど危険に感じなかったが、それでもたまには下のほうまで一気に落下することがあるのだろうか?
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砂すべりはスムーズに下れる
この後15日の集中豪雨で通行できない
ようです最新情報確認ください |
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降り口は、ロープ沿いに |
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最後は砂の材料不足 右側の岩の下に
今は雪解け水が湧いている |
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ゴーロの谷を下ってきた |
砂すべりに入り、注意して踵で下っていくと、足元の砂利が一緒に滑ってくれて、前の砂利と一緒になって下へ々と移動していく。しばらく滑ると収まるので、今度は反対の足の踵で一歩踏み込むと又同じことが起こる。足首の辺りまで砂利に埋まりながら、1m以上の歩幅でスイー々と下っていける。なかなか楽しい。
しばらく下ると砂すべりも材料がなくなって、ゴーロ谷に変わる。谷水が染み出ているので、汲んで喉を潤す。冷たくて生き返るようだ。谷を下っていくと、石に赤い塗料の目印が付けてあり、印に沿って下っていく。昨年の大雨以来閉鎖状態になっていたが、今年の春以降の川原ルートは、相当変わっている。
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堰堤をまいて下らねばならない |
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ケルンも右側の川底を越えて到着 |
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やっと治山林道に到着 |
下から見上げると一昨年は越えられた堰堤も、今年は下流がえぐれて大きな落ち込みになっている。大きく迂回しながら下っていくとケルンが見えてくる。ケルンで休んでいると長靴を履いた、勢いの良い登山者の方がシャンシャンとベルを二つ打ち鳴らしながら天狗のように駆け下りて行かれた。
今日はあちらこちらで登山者の方は何組も見かけたが、すれ違ったのは3人だった。この後も後のほうで女性の声がしていたが、お会いすることは無かった。
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大神山神社上の下宝珠越への入口を過ぎる |
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中の原ゲレンデに帰ってきた |
元谷登山口から、治山林道を下り、途中の自然歩道に入って上の原方面に進むと、中の原の中段に出る。ここからスキーなら十数秒、今日は徒歩で腰痛持ちなので、ヨッコラ々と10数分かけ、ようやく駐車場にたどり着いた。しばらく休んで川床まで自転車回収に行き。帰りは大山モンベルでヘッドランプをゲットして帰路に着いた。
今日は天候に恵まれ、適当に風もあり。歩いていてもあまり暑さは感じなかったが、藪の中や、崩壊面の尾根歩きはしんどかった。昨年秋と逆周回。時間が1時間近く沢山かかっていた。
環状道路を歩いた昨年のほうが早いのは解せない。まして砂すべりの時間短縮も昨年はなかったのに。謎が残った。(前回21,000歩 今回17,200歩 気温による体力と、気力の差?はたまた、ルート馴れの余裕が、メールや頂上探し等の道草によるものか?)
いずれにしても、何とか周回達成。途中休憩時家にSMSメールを打ち、心配も最小に出来たのではなかったかと思っている。感謝の1日でした。有難うさんでした。
ぎゃらりー
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