2014.1.17(金)~20(月) スキー大学 白馬五竜スキー場 1人
津山7:00⇒中国・名神・中央・長野道経由 550km 16:30白馬パークホテル
スキー大学17日(金)~20日(月) 14:00⇒22:20津山
初めてスキー大学に参加してみました。白馬までの移動が大変ですが、この年齢までスキーが続けられた事で、今まで念願してもなかなか参加できなかった日本スキー連盟の講習会に参加することが出来ました。
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班編成掲示 |
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受付 名札を受け取り今後の予定を聞く |
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班編成前 |
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とおみゲレンデナイター |
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エスカルプラザ電飾 |
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3班ウエルカムパーティー |
324名24班編成の大講習会です。今年から1会場増やして全国3会場で開催され、参加希望が多いようです。岡山県連からも私を含めて3人参加されていました。
地元太鼓演奏のおもてなし
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かわいい子供の演奏 |
会場の白馬五竜スキー場も歓迎くださり、おもてなしの心が行き届いていました。初日の夜は全員スキー場のエスカルプラザ(スキー場のセンターハウス)に集合して、開会式とウエルカムパーティーが開催され、地元子供たちによる和太鼓の演奏で歓迎していただきました。
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とおみゲレンデ 芳川デモ講習 |
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昼食 サラダカレーとパン |
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いい森ゲレンデ上部で講習 |
講習1日目はスキー教程の理解、2日目は教程変更の背景、3日目はすべりの中での技術選択、4日目は実践滑走への応用といったくくりだったと思います。毎日講師がローテーションされるので、いろんな感覚・用語ですべりの要領を聞くことが出来た。
ここからは、各講師の指導メモを具体につづってみたいと思います。
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3班名簿56歳から63歳くらいの班ですが皆さんとてもお若い方たちでした |
一日目 芳川デモからは、プルーク・シュテム・横滑りから基礎パラレルへの発展について各スタンスの特徴・メリット・デメリットが滑りの中での説明された。プルークスタンスの両脚がパラレルスタンスのそれぞれの外足になる、それ以上の外向は必要ない。
シュテムスタンスでも同じように、脚の開き出しによって出来た外向で雪面を捉え、それ以上でも以下でもない。そしてスキーを外側へ押し動かしていく。
横滑りで腰のためを確認する。スキーを外側へ押していくことで出来る外向傾を中間ポジションに向けて戻していく。等々
個人的には内傾せず両足で雪面捉えるように。頭の位置で前後バランスを取るように(足のすねの前傾が背柱の前傾になるような感じ) ターン前半スキーが軽くならないように捉える。等々
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2日目(土)朝のとおみゲレンデ |
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カモシカに朝の挨拶 |
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地蔵ケルン1676m直下から八方尾根 |
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2日目お昼 オムライスハヤシ |
二日目 戸谷イグザミナー(戸隠スキー学校の校長さんだ)からは、来年の教程改定に向けた背景が滑りの中で説明された。この方の説明は実に解り易く説得力のあるものだった。
競技スキーのスピード化の中で用具の発達が選手の身体能力を超え、体を壊す例が現れてきて、ラディウスが35m?以上に規定された。
世界的指導法も外足を重視した舵取りを取り入れている。
内足主導の弊害が見られるようになってきた。(インエッジに乗ってターン軌道が変えられない滑り)等々の背景の中で、教程の改訂が行われる。
技術要素として、ターン中は外への働きかけを続ける。圧変化を求め利用する(脚の伸展・屈曲によるもの)。多少の回旋操作をターン初期に行う。シュテム操作は、スキーフェイスの下方向に迎え角を維持しながら働きかけを続ける。スキーへの働きかけを早くしてリリースポイントを早くする。(時計の針でいう、12時から働きかけを始め4時には滑走性を求めるように。スキーのトーションを使った加速を求める)
このあたりになると自分には実感がないが、スキーのタワミによる加速と、トーションを開放する力で2重に加速をしていくのが最近の競技スキーの流れだそうだ。
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ついうとうとしてしまう理論講習 |
15時からは理論講習があり、大田主任講師(イグザミナー 五竜スキー学校主任)が講義を1時間10分語られたが、うつらうつらしてしまい、大体の内容は実技の中で語られていた内容と同じ気がした。スキー指導へのアプローチが多い説明だった。
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3日目の朝 |
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技術デモンストレーションに集合 |
三日目は西村ナショナルデモによるおおらかな講習になった。滑りの目的に合わせた操作を選択する実践講習で、制動プルークから滑走プルークへの操作変化。シュテム操作の引き寄せタイミングの時間変化。横滑りの安定性や有効性の実践など。
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西村デモと班別ミーティング |
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今日のお昼は五竜味噌ラーメンセット |
技術要素としては、進行方向に限りなく正対した横滑りを研究する(デモはこのあたりの技術に優れていて、デモ選でもこの技術で滑っているそうだ)。体に付加の少ない滑りを追求する。外足の動きを引き出す内足の主導性も取り入れればよい。外足の重要性も感じること。
四日目は徳竹ナショナルデモによる、実践斜面での応用滑走の半日講習であった。急斜面での横滑りの重要性を確認しながら、スピードや下に落とされる力の強い場面でいかにすばやくスキーをコントロールするか。重心移動、加重・角付け・回旋、舵取りの3操作をすばやく同時に進行させることが必要で、難しい技術であることを確認した。(とても実践は出来ない)
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4日目の朝 |
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いずみやま管理人が居ます |
一つ要素として言われたのが、ターンのマキシム(ホールライン)に向け、外足くるぶしと外側こぶしを連動し、内足ブーツの横にそろえるように動かすと綺麗なラインが出る。
4日間の講習で習ったことは、昨年までの内足主導によりバラスをくづしてからターンに入っていく操作と対比しながら、外足によるターンを始動するとスキーが軽くならず、安定感もありバランス、コントロールに優れることから、外足の重要性もアピールする狙いがあるそうだ。世界的もそうなっているとのことだった。
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講習でお世話になりました 戸谷・西村・徳竹講師 ありがとうございました |
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4日間お世話になったパークホテルさん |
最初は物見遊山で参加した講習も、周りの皆さんはとても熱心で、自分もついつい本気になってしまうような講習会でした。4日間で標高差9500mの滑走は、1日2000m強の滑走だが、雪を捉えた滑りを求められるので、気が抜けず鍛えられたという感じで講習会を終えました。
今後のすべりの研究課題が進行方向へ向いた横滑り、中間ポジションまでにどうスキーのエッジを緩めるか、そして推進力を生かした切り替えをするか。スキーをたわませる力をどう伝えていくのか。前のターンの良好な舵取りは次のターンの良好な切り替えに繋がる。その逆も言える。等々たくさんの課題を戴いてきた。
良質な運動操作をすれば自然に美しいシルエットが出るとも教えていただいたので、年齢にふさわしい良質なスキー操作の研究をしましょう
つたない報告で恐縮です。何かの参考になれば幸いです。
充実した講習会に参加出来てありがたいことです。関係者ならびにクラブの皆さんそして家族に感謝です。