2015年4月23日木曜日

2015.4.22(水) 烏ヶ山(1,448m)バックカントリーSki

2015.4.22() 烏ヶ山(1,448m)Ski登山
天候 快晴 10度℃ 5.2km 4時間26分 4,609歩? ↑605m↓539m 1/2
内滑雪 約500m 2.5km

 津山7:00⇒新庄村経由 82km840鏡ヶ成キャンプ場P8501150新小屋峠分岐→126ドロップポイント昼食12401252カーラ谷→139道路→1315キャンプ場P1330⇒新庄経由82km149分⇒1532自宅

47日のSKI滑走日数は目標50日まで後三日とブログに書き込みしたので、師匠が協力して下さり、烏ヶ山のカーラ谷滑走を提案して頂いた。

昨年は427日に同じ斜面を滑走されていたので、まだ充分雪はあると想像していたが、ライブカメラで見たら一気に雪が溶けた様子だそう。駄目もとで出かけることになった。

7時師匠を迎えに行き、いつものように地道を蒜山へ向け走る。蒜山大山スカイラインが開いているのでそちらを走ってみる。路面は完全に乾燥路面、鬼女台下の道端に少し雪が残っている程度。
烏ヶ山直登ルートへ向かいます

上の駐車場はガラガラ

疑宝珠の南斜面は全く雪が無い。心配になって、師匠とスキー場ロッジの前で、カーラ谷の雪の状況を確認。左俣の方は、何とか雪が続いているようす、そちらを目指すことにする。

この状況を見て、今シーズンのスキーは今日で打ち止めと覚悟する。
とは言うものの、機会が有り、信州方面にでも行けば、まだ滑れる所は沢山ある。等と思いながらカーラ谷へ進入。

新小屋峠からのルートもあるそうだが、今日は左俣しか滑れそうに無い。烏ヶ山直登ルートに沿って雪のある斜面を選んで登行する。最初は植林帯を進むのだが、枯れ枝や枯れ葉が積もっていて雪が見えるところをよって進む。
カーラ谷を詰める

登山道へのルートを探す師匠

トップが引っかかる

しんどい登り

所々で雪が切れている。大きく迂回を繰り返し、だんだん方向が定まらなくなる。沢を越え尾根に上がっても笹やブッシュが立ち上がっていて、見通しが利かない。

二人で、意を決してスキーを担ぎ、藪に突入。竹のすべり台で何度も滑り、足を絡ませながら登山道を探してトラバースする。しばらく藪を漕いでいくと、先行して下さった師匠から有ったと歓声が挙がる。

やれやれと思う暇も無く、今度は担いだスキーが藪漕ぎ状態に。すなわち、背丈より突き出た2本のスキーが、周りの枝に邪魔されて、背中でも藪を漕がないと進め無いのだ。

登山道は体が通り抜けるスペースはあっても、スキーを担いだ背丈の人間が通ることは想定していない。想定外の難行・苦行が始まった。だんだん急にそして狭くなる尾根、足元は自由の利かないスキーブーツ。枝を避けるため腕を差上げれば60肩が痛む。急登で息は切れてくるし踏んだり蹴ったり。


崩壊地を渡る 足首前傾が利かないので、大きい段差はクリアできない
新小屋峠の分岐から天辺方向

何分苦行したでしょう。遂に見覚えのある岩稜帯に着いた。師匠は先行して頂上に取り付いている。キャラボクの枝にスキーを取られないよう、身をかがめ右に体を捩りながら、1ッ歩又1ッ歩と息を切らせて攀じ登る。
頂上から大山 師匠から戴きました

分岐から蛇谷

分岐から鏡ヶ成

新小屋峠降り口

矢筈ヶ山方向

新小屋峠への尾根

1150分、出発して3時間やっと頂上直下の新小屋峠への分岐に着いた。頂上から降りてきた師匠がお昼にしようかと問われるので、ドロップする所で昼食にしてとお願いする。

この分岐まで来たのは始めて、崩壊地下までは来たことがあるが今回は分岐まで登ることが出来た。ここまで登るのも中々難儀した、ほんとに慎重に登ってきたのだ。

分岐からも急な下りが続き、230mくらいロープ場が下っている。クライムダウンが良いかもと教えていただき、斜面に向い、岩を掴んでお尻側から降りていきます。
ドロップポイントへ下る

昼休憩しながら鏡ヶ成 幽かに泉山の稜線

東大山

烏ヶ山の稜線

矢筈ヶ山&甲ヶ山


下の雪面の肩に降りてやっと緊張をほぐします。ここでお昼。カーラ谷に切れ落ちたカール状のテラスの上で腰を下ろし、お昼のラーメンを作ります。今日は。昔懐かしい中華そばと残りスープで、クラッカー、そしてカフェを戴きます。
懐かしい中華そばの味

滑走前の1枚
 





中間部辺りから見返す滑走斜面

1240分さてさて、これからメーンイベントの始まりです。一気に切れ落ちた斜面に滑り降りていきます。中間部辺りでは雪の斜面が笹に遮られ、近くに行くまで状況が解りません。

慎重且つ大胆にブッシュを避けながら滑走です。谷底へ下り、上を見上げて今シーズン、カーラ谷上部からの滑り収めは、我々二人だと確信した次第。

今日の天気で、たぶん雪が切れてくるでしょう。

ここからは枯れ枝や埋まった枝を避けながら、谷を下りキャンプ場の道路下まで滑走、何とか最後まで滑りきった。

道路から、下ってきたカーラ谷

ここで、今シーズン山スキーの纏めをしてみたい。
恩原ゲレンデでオフピステを何回も滑って、ファットスキー&ロッカー仕様の有効性を感じた。

パウダーでのファットスキーの足場は、とてもしっかりと感じられ、ロッカー仕様のトップカーブによってスピーディーな切り替えが出来る。すなわち、いつもコントロール出来る状態にあり安心感が保てる。

このことで味を占めていたところ、師匠が山スキーに誘ってくださった。

最初は今シーズン手に入れたスカルパのエボ、テックビンディング仕様のブーツ。
片足1kgと非常に軽量、山スキーにおいてはライト&ファストの典型的な道具。
これを履いてシールをつけたファットスキーK2コンバックは何処でも歩け、滑れそうでした。

しかし新型のこのブーツはリコールによってメーカに返却。変わりに無償で貸して頂けたのがスカルパ フリーダムSLというブーツ
このブーツは滑走性を追及したテック仕様のもので、シェルが硬く頑丈に出来ていた。

足入れはエボより数段よいが、片方だけで、1.8kgと800gもエボより重い。スキーの操作性は良いが、重さには閉口した。特に私のように体力の無いシニアにはこのブーツでの登行は苦行になる。

気に入っているブーツではあるがあえて言わせていただけば、
エボでもリコールの原因となった、背面ロックシステムの爪が時折非常に硬く、上下にセットするとき難儀することがある。
また、カフが硬くてバックルの爪が届きにくい(特に足首下側)。
急登歩行では足首の前傾がもう少し出来るほうが楽に歩ける。
トゥーピースへの装着に熟練が要る等若干の不都合を指摘しておこう。

ごめんなさい!

そして今日。烏ヶ山、岩場の登り・下りでぼろぼろに傷つけてしまいました。このブーツ1シーズン無料でお借りしたもの。このキズでの返却は心苦しいものがあります。が、上記試し履きレポート&次期新開発エボ?の購入をお約束することで許していただきたい。

板についてはもともと気に入って購入した板であり、シールとの相性、テックビンディングとの相性、ともに文句のつけようがありません。来シーズンも愛用させていただきます。

技術的には、基礎スキーの延長線上のように滑りを楽しむというよりは、安全確実に滑り降りることが意識される。おのずとシュテムスタンスや横滑りが多くなってくる。

今年始めたばかりの未熟者が云うこと故、軽々なものであることは免れません。
しかしながら、来シーズンも山スキー続けることはこの場で宣言させていただきます。

駐車地へ向かって歩きます

滑った斜面

今日もお山から無事帰還できました。お山の神様に感謝です。

投稿33枚最後までご覧くださりありがとう山でした

3 件のコメント:

S_Ogawa さんのコメント...

48日目の滑走。今シーズンの打ち止めになりそうです。
天気も良く、滑り納めに最適な烏ヶ山の滑走でした。
連れにしていただいた師匠に感謝・・です。

たくや さんのコメント...

いずみやまさん こんばんは

昨日は、お疲れ様でした。
ルート判断が悪くてヤブコギになってしまい申し訳ありませんでした。

私のスカルパの兼用靴は、片方1.85kgでした(汗)

動画を有難うございます。
初めて自分の滑りを見ましたが、急斜面を怖がっている全くの後傾で、恥ずかしい滑りですね(笑)
来季は、事前に練習しようと思いますので、ご指導よろしくお願いします。

S_Ogawa さんのコメント...

おはようございます
先日はお世話になり有難うございました。
スキー担いでの藪漕ぎは馴れない事も手伝って大変疲れました。
経験不足で足を引っ張り心配をおかけし、体力不足を痛感しました。
要所で留まって、待ってくださり有難うございました。これからも修業を重ねたいと思います。
こちらこそ、よろしくお願いします。