山滴(した)たるが如し
25.6.4(火) 矢筈ヶ山(1,358m) 小矢筈 甲ヶ山(1,338m)甲川周回
津山6:00⇒8:30香取ⓟ8:45→9:23自然歩道合流→10:31大休峠10:40→11:50矢筈ヶ山11:55→12:15小矢筈昼食12:40→13:23甲ヶ山13:30→13:34(通称)ゴジラの背13:42→13:58甲川分岐→15:38甲川合流→16:45甲川歩道↑道標→駐車位置16:55⇒津山19:00
2人 13,737歩 約8.5㎞ ↑758m↓774m 8h8m
前回(5月22日火曜)香取から大休峠を往復したので、今回は少し頑張り、矢筈ヶ山、甲(かぶと)ヶ山の周回を計画した。岡山の山ML仲間のレポや、甲ヶ山の登山記事などを探し研究したが、歩いてみないと分からないことが多い、我々にクリアできるかも心配だ。
記事は甲(きのえ)川から登っている記事も、甲ヶ山から下っている記事もある。大山の風さんが何回も香取から矢筈ヶ山、甲ヶ山、甲川周回をされているので、このコースで挑戦することとしたが、連れもいるので無理はせず、矢筈ヶ山までのピストンも考えている。
調子がよければ、甲ヶ山で通称ゴジラの背と言われる岩稜も超えてみたいと連れに話していた。そこで、余裕を持って、津山を6:00時に出発、蒜山から鏡ヶ成を越えて大山環状道路を香取までドライブする。
連れは環状道路カーブの連続で車酔い、8時30分に香取奥の登山道取り付きに着いたときは、青い顔になっている。駐車場所は我々の車だけである。歩いていればよくなるだろうと話しながら自然歩道を目指して出発する。
「甲川↑」の道標をスルーして、「大休峠 歩道」の道標から登山道に入るとギンリョウソウが沢山咲いている。歩き始めて40分ほどで自然歩道に合流する。
さらに花を探して歩いているとユキザサや、チゴユリ、エンレイソウ、ツクバネソウ、そしてヤマアジサイの蕾も見え出した。
前回飛び出した、甲川↑道標から合流した№703の黄色の石柱に出会う。さらに大谷を過ぎ(通称)ニセ香取分れと呼ばれる鉄柱を通過する。
先日歩いたばかりで、このあたりはルンルン気分だ。連れは初めてのコース、名物の石畳道が始まると、ずれた説明看板を読んでいる。が気分はまだ悪かったようだ。
大休峠手前で、前回は蕾だけだったマイヅルソウが咲いている。マイヅルソウはこの後矢筈ヶ山の稜線までユキザサと競って咲いていた。連れも峠についたころには、大分元気になって話が出来だした。振子山の残雪や、ユートピア小屋を確認している。
ここからは本格的登山が始まる。まず500m程で高度差200mを登る急登で、1300mピークを目指す。途中コケイランが咲いている、連れが見つけた大きな花のついた木か、草か不明の植物にも出会う。(帰って調べ事が出来た。)
ストックをしまい、岩、根や木株を頼りに登っていく、連れも遅れずどんどん付いて来るので体調回復のようだ。1時間10分ほどで矢筈ヶ山に到着、周囲の眺望を楽しむ。ここまで3組3人の方とすれ違ってきた。
大山ダー |
手前に1300mピーク 左奥に烏ヶ山 |
日本海が見える |
1等三角点矢筈ヶ山1358.6m |
甲ヶ山の岩尾根 |
あれが小矢筈かー ちょっと急だね でも行って見よう |
大山から烏ヶ山、鏡ヶ成、蒜山、そして目の下に一向ヶ平(いっこうがなる)、目の前に小矢筈その向こうに甲ヶ山の岩壁、素晴らしい景色が広がる。下のほうから鈴の音が聞こえてくる。どなたか登ってこられているようだ。
しばらく休みながら到着を待つが、鈴音がしない。下られたのかもしれないと思って小矢筈の登りを覗いてみるが人影が無い。交わすことは出来そうなので、下り始めた。しばらくして男性が1人登ってこられたので、挨拶を交わして下っていく。
小矢筈の登りは結構ハードだ。連れも調子が上がって付いてくる。小矢筈の上で昼食とする。人が通れば丸見えだが、交わすのには十分余地が有る。結局この後は誰とも会わなかった。
小矢筈を下って引き返すのならここら辺と思ってみるが、連れは十分ファイトしていて、甲ヶ山の岩壁をすたすたトラバースして行く。ここの岩壁は連れが先行して登ってゆく。岩の赤丸目印を探しながら登るのが、ゲームのようで、面白かったそうだ。
自分はここがきつかった。まだ見たことの無い、甲ヶ山下りの岩稜帯の降下が残っていることが気になっている。矢筈ヶ山から見た岩壁を約100m登り返して、頂上に飛びだす。上から着いたよと声がするので上を向くと、今まで上へ続いていた岩壁が消えていた。
甲ヶ山の頂上は平で座っている分には快適だが、立ち上がると腰が引ける。足元に視線を落とすとなんとも腰が引ける。吸い込まれそうだ。写真を撮り早々に下りに向かう。
そしていよいよ核心部分、通称ゴジラの背に取り付く。間を空けて、落ち着いてゆっくり、確実に3点確保で渡るよう自分と連れに言って、渡っていく。ルートを確認しながらゆっくり、ゆっくり・・・。渡り切った。やれやれと振り返ってシャッターを押す。想像よりは、落ち着いて渡れた。
連れも難なく渡ってきたようだ、振り返って確認する余裕は無かったが・・・・
しばらく稜線を進んで、ブナの林になると。甲川分岐の鉄柱が現れる。
ここからは下るだけだが、約1キロで、450mの急降下、ここも初めての下り、踏み跡はあるもののルートを間違えれば岩壁に出てしまう可能性も有る。最初のうちは木や草につかまりながら慎重に降下する。
後半は沢筋を下るのだが、浮石や枯葉の積もった上を下るので、予想以上にくたびれる。滝のような沢の上流を渡るところはロープが渡して有るが、足元の1枚岩が苔むし、且つ濡れていて難路になっている。
2mほどの横断だが、1枚岩のため難しい。上の草付きを進もうと思って石に足を置いたとたん、1枚岩に載っていた石とともに滑落、2m程岩を滑って下の木の枝に引っ掛る。左足のすねの上に、足を置いた石が落ちてきてゴツン、アイタタタと思ったが大したことは無かった。さすがに後で見ていた連れも、笑えなかったようだった。
何度か尻餅をつきながら石ころが重なる沢を下って、甲川の水音を頼りに出合まで降りてきたが、分岐から1時間40分かかっていた。手や顔の汗を洗って、反対側の鉄柱を巻いて目印テープに沿って70mほど下ると、谷底から扇状台地へ登る取り付きが有る。
ここまで来ればもう安心だ。最後の頑張りで、谷を登って扇状台地の植林とブナ林の間を横切って、大谷の横断にかかる。一旦谷に下って反対側のトラバース道で、「(通称)ニセ香取分れ」へ続いているであろう分岐と出会う。この分岐からしばらく帰り、扇状台地へ再び上がったところで、先日登っていった分岐が現れた。
「甲川 歩道↑」の道標に着き林道脇の側溝のコンクリートに腰掛けて休む。後200mで車に着ける。今日の登山は1人で来ていたら小矢筈手前でピストンしていたかも?と、連れと話す。
帰りはスキー場から大山寺に回って、津山に帰った。
帰りはスキー場から大山寺に回って、津山に帰った。
距離も高度もそれほどでなかったのに、初めてのコース、危険な岩場、急な下り、自分にはきつい山行だった。 連れの感想は「それほどでもなかったわー」と云うだろうなー・・・・
2 件のコメント:
いずみやまさん こんばんは
矢筈~甲ヶ山周回コース お疲れ様でした。
変化に富んで面白いルートでしょう。
私が好んで歩くのが分って頂けたと思います。
逆コースも面白いですが、甲川からの登りが急坂なので、暑い時期には敬遠したほうがいいでしょう。
又、秋後半では、落ち葉が積って滑りまくります(参考意見です)
今晩は、早速アドバイス有難うございます。
香取からのアプローチ、縦走路の変化、おっしゃるとおりに変化に富んでました。
緊張し、集中して歩きました。自分にはいっぱい、いっぱいでしたが、これが登山の醍醐味でしょう。
いずれは船上山から縦走し、香取から環状道路で周回したいと思っているので、その下見のつもりでした。自分の体力技術ではまだまだ難しいとも感じました。今は小屋で1泊しての周回もありかなと考えています。
これからも「大山の風」お手本にさせていただきたいと思います。
引き続きよろしくお願いします。
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