§Ⅰ笠新道から笠ヶ岳
§Ⅱ笠ヶ岳から双六岳縦走編
§Ⅳ快晴の槍ヶ岳下山編
3日目 風/☁ 11℃ 8.6㎞ 8:21 ↑990m ↓490m 11,927歩
5:07双六小屋→5:47樅沢岳→6:32 硫黄乗越6:40→7:41左俣乗越→9:30千丈乗越→10:50槍ヶ岳山荘→12:27穂先13:28→13:30槍ヶ岳山荘(泊)
§Ⅲ 西鎌尾根から槍ヶ岳へアタック
三日目はやや強風だった。自炊場で朝餉を終え、まだ薄暗い中小屋スタッフに見送られて外へ出た。小雨交じりでやや強風だ。雨具・手袋も装着し、防寒対策して出発だ。
気温は11℃だが、濡れて風に当たると体感温度はぐっと下がる。まず樅沢岳へ250m程登る。登るにつれ風が強く、立ち止まっては登って行く。後を単独♂登山者が登ってこられるので、少し頑張れる。山頂手前で先を譲り、マイペースで山頂を目指す。
5時47分樅沢岳に着いた。山頂は風裏になっていてゆっくり休める。丁度先ほどの、先行者が出発された。休憩しながらこの先のルートを予想。風が強くて西鎌尾根縦走は難しい様なら、千丈乗越から飛騨沢へエスケープすることになるかも(^▽^;)?・・と相談する。取り敢えず先行者がいるので後を追う。
休憩後は再び強風の中を下り硫黄乗越を目指す。しばらく進むと大荷物の4人パーティーとすれ違い「強風ですね」と挨拶を交わす。人に遭えたので登りの元気を貰えた。6時半硫黄乗越へ到着した。稜線に乗ってからほぼ1時間歩いて来た。南側では風に耐え、風裏になる北側の道では草紅葉を楽しみながら硫黄乗越まで来た。この辺は2重稜線になっていて風もそれほどでない。腰を下ろして休憩だ。
更に1時間尾根筋を巡ると、7:27分前方の雲間から槍のシルエットが見えた。左俣岳まで来た様だ。3等三角点が埋評されていたのだが、風に邪魔され確認できず(◞‸◟)・・・見回すと、稜線の向こうに一昨日登った笠ヶ岳の山頂が覗いていた。しばらくするとガスが引き足元に左俣乗越が見えてきた。
左俣乗越から望む |
乗越付近からは、前方に槍ヶ岳、南に鏡平から登る小池新道が見えている。風は相変わらずだが、天気は回復してきた。左前方に北鎌尾根から続く槍ヶ岳。北側に赤岳から硫黄岳に伸びる硫黄尾根。その向こうに鷲羽岳から水晶・真砂・野口五郎岳も見えてきた。最奥には剣岳も見えているようだ。
そしていよいよルート2つ目の核心部西鎌尾根へ入って行く。注意して登れば指して難しくはないが、2・30mの鎖場が2カ所ほどあり足掛かりを確認しながらの登行となる。
30分ほどで難所は越えさらに進むと、千丈乗越だ。9:30分、一息付けた。エスケープルートの分岐だが<`~´>?・・・風は相変わらずだが槍ヶ岳山荘へ荷上げするヘリが見えた。ヘリが飛ぶくらいなら大丈夫と先への転進を決めた。ここから先、ガレ場の急登が続く。少し登ると飛騨沢側を登るようになり、風は気にならなくなった。道はとてもよく整備されていて、歩き易い。
岩稜地帯まで登ると道はさらに厳しく、飛騨沢を登る登山者と競り合って高度を稼いでいく。上から下って来る登山者に励まされ、頑張ること1時間強、10:43分に槍の肩に着いた・・\(^o^)/ヤッター 小槍と穂先がデーン、目の前に憧れの頂が在る(感涙・・・)
オオ~ッ登っとる登っとる。本当に来てしまったんだ‼
バンザーイ・バンザーイ・バンザーイ\(^o^)/
10:50分槍ヶ岳山荘3,000m到着です。受付を済ませ、双六小屋のお弁当を戴きます。
登山中の弁当を意識してあり、パッキングは小さいが、十分なボリュウム、貝の佃煮、生姜の煮つけ、かば焼きとまぜご飯の少し濃い味で美味しく戴ける。
一休みして穂先へアタックだが、雲が出て、雨も降りだした。しかし、明日の保証はない。アタックすることに決め、12:27分小降りになったところで登り始めた。山荘の庭に来ていたイワヒバリが行ってらっしゃいと見送ってくれた。
今山行最難関の登りへ向かう。頂上まで高度差150m、ほぼ四つん這の登行が続く。
岩・梯子・鎖を掴み、岩に刺さったボルトを手掛かり足掛かりにしてよっこらしょ々々・・・と体を持ち上げる。連れも確り付いて来る。最近は手を貸さないでもどんどん付いて来る。岩場を怖がっていたころに比べるとずいぶん山馴れしたようだ。(!慣れが一番怖い!自分に言い聞かせる。)
12:50分3,180mの槍ヶ岳山頂へ立った。感動よりも緊張感が強い。ガスに覆われて高度感はそれほどでないが、踏み外せばと思うと全くリラックスできない。撮影だけして下山に向かう。山頂は2組だけで静か、貸し切り状態でお互い撮影しあい、我々もツーショットが残せた。
13:28小屋に帰り、やっと緊張がほぐれます。祝杯を挙げ記念品を物色、昼寝をして午後を過ごす。小屋はさすがに人気の小屋。8割方泊まっておられるだろうか、食事は2交代制で外国の方もいらっしゃる。昨晩のごはんとくらべると、高度が上がった分、致し方ないのかなというようなご飯でした。
夕方、客が焼けたと騒いでいるので、慌てて飛び起き撮影タイム。明日の日の出に期待が持てます(^O^)/
4日目にcontinue・・・・
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