2021年5月11日火曜日

2021.5.9(日) 三国山(1251m)山王谷第2林道から

2021.5.9() 三国山(1251)山王谷第2林道から

 登山口13℃ 1↑980m ↓1039m 19.8km 9:19分 29,663

 

自宅7:108:10山王谷入り口Ⓟ8:20→登山口11:401.6㎞指導標12:2513:50三国山14:301.6㎞指導標15:55→登山口16:20→林道入り口Ⓟ17:45⇒自宅18:45

 

立夏が過ぎ暖かくなってきた。昨年も歩いた、長―い山王谷林道歩きで山菜・ブナの新緑やサンカヨウ目当てに出かけてみた。年々深くなる登山道の藪漕ぎは、三国山の秘境感を増していました。

山頂直下のブナ林



 

さて、朝は平時に起き出して、支度をします。自宅から1時間ほどのドライブで山王谷入り口まで移動します。ルート482号は中国山地を東西に走る三桁国道。上齋原から辰巳峠を越えて旧佐治村(現在は鳥取市)の栃原へ下りつきます。山王谷第2林道は佐治川ダムの山王谷西側山腹を走る。県道から山王谷国有林の奥に延びる林道だ。

入り口の倒木
林道から駐車地を振り返る
山王谷第2林道起点

 

山王谷国有林の看板


昨年同様、舗装が途切れる崩壊地手前に駐車し、8時過ぎに歩き始めましたが、早速倒木が道を塞ぎ、軽自動車が侵入出来ていた林道も、のっけから侵入不能です。管理人は歩く覚悟で入山したので、画像を戴き奥へ進みますが、情報なしで登山口を目指す吾人は進退を思案されるでしょう。何せ、登山口まで7.5㎞地点なのですから・・・((+_+))

 

林道は2018年の入り口斜面崩壊から修復されず、奥は手つかずの状況が続いている。昨年の冬はさらに荒れた様子で、3.4カ所の法面崩壊があり、倒木は数本に及んでいた。特に激しい流出は、沢を通す鉄の水路を洗い出し、林道を完全に分断していました。

林道流失箇所

 

長い林道歩きなのですが、途中の景色や植生などは歩いて楽しい林道です。特に、この時期は山菜や花見・雪解け水の滝など見所多い林道なのです。1㎞ほど進んだところで、県道から林道に変わります。正確にはここが山王谷第2林道の起点ようです。

 

ヤマブキ

ウツギ


トキワイカリソウ

しばらく進み、駐車地から2番目の沢筋へ着くと、林道が流失、埋設されていた鉄の水路が露出して、上流を巻かねば進めない。幸い上流部はそれほど荒れて無く、すんなり渡渉出来ました。 

 

山腹崩壊

倒木

トケンラン⁇

サンインシロガネソウ

奥へ進むにつれ、崩壊地や倒木が何度かありましたが、徒歩で進むぶんには大した支障にはなりません。タムシバが残っていたり、滝横に自生するサンインシロガネソウなどを楽しんだり、蕨やゼンマイ・ウドなど、鹿と競争のように収穫しながら、楽しく7kmを歩きました。

 

途中で後から来られた単独登山者(ヤマップにK13さんの記録あり)とあいさつ。山菜取りですかと問われ、ウドや蕨を撮っていますとお答えした。このお方とは三国山登山道の稜線直下で再びお会いし、藪漕ぎが大変でしたと、情報をもらいました。

 

登山口


山小屋は健在

3時間強掛けて、1140分やっと林道歩きを終え、山小屋のある登山口へ到着し一休み。行動食でエネルギー補給後、収穫した山菜をデポし、登山道へ取り付きます。丸太階段の急登を登ると、イワカガミが迎えてくれました。ちょうど見ごろで、登山道の脇に花が沢山見られます。

イワカガミ



1006m標高点の指導標

新緑と青空

稜線が見えた

 

2013年以来毎春訪ねている三国山も、今年は当たり年のようです。シカの食害がみられるブナ林ですが、イワカガミは食べられていなかった…(^_^)v。しばらく登ると、1,006mの標高点、見慣れた頂上へ1.6㎞の指導票へ到着します。

雪が残る斜め階段の谷
咲き始めのサンカヨウ
2番目のⅤ字谷の階段は流失している


スズノコが覗き始めていて、帰りに収穫していきましょう‥
(^_^)v

さらにすず竹をかき分けるように登って行くと、名物⁇‥雪が残る斜め階段の谷に着きました。サンカヨウが緑の葉を出したところ、階段をよじ登りⅤ字谷へ向かうと、すこし開いたサンカヨウがみられました。

 

2番目のⅤ字谷は、階段が流失してしまって、渡渉難度が増していました。その先でも稜線直下の土石流で登山道が流失していました。ここで上から下って来られた先ほどの単独♂登山者にお会いしたのです。

高鉢山が見える



 
ツルシキミ

1等三角点と展望台

稜線上は新緑のブナ林でした。若葉を透けて降り注ぐ陽の光を受け、心地よい登山道歩きが出来ました。山頂直下まで来ると、スズ竹の密林に代わり、藪漕ぎが大変だった、と言われた先ほどの情報に頷けます。腰をかがめてトンネル状になった踏み跡をめぐり、藪を掻き分けて1350分山頂到着です。

北方向

鷲峰山 ゴーロ 高山

高山 高鉢山

南方向

南方をズーム
 

先ず1等三角点へ挨拶、それから展望台へ上がり、振り返ってマッコウから20㎞南の滝山1等三角点を望みます。那岐連山から東へ中国山地の山並みが一望出来ます。高鉢山からゴーロに伸びる稜線が目の前に、そして奥に高山の頂が覗き、北側には4月に尋ねた鷲峯山だ。

 

眺望を楽しみ、遅いラーメンタイム。今回は、札幌味噌ラーメンにキムチをトッピングしていただきます。食後のカフェを戴いてから展望台を降ります。

三角点を後に

佐治小の登頂記念プレート

登山道から南嶺を望む

 

降りしなに、佐治小学校の登頂記念看板を確認します。帰りはカタクリを探して下りましたが、今回は見つけられませんでした。群生地は竹が覆い、陽射しが無くなって絶えたのかもしれません…(◞‸◟) その代わり青色の欄の花を発見。カタクリにしては上向の花は青が強く、初見でした。

 

オオカメノキ

ユキザサ

エンレイソウ

初見の花だが、やっぱりカタクリ

千メートルを超えるこの辺は鹿の痕跡は多少ありますが、食害はほとんど見当たりません。したがって、スズ竹は伸び放題で登山道は藪に覆われて来ています。

15年の登山時に作業の方とお会いして、スズ竹を刈った後で歩きにくいかもしれませんよと言われて以来、刈払いされていないようなので、だんだん薮化してきています。

土石流で登山道が流失している

残雪の谷まで下山

1006m標高点が見えた

1006m標高点へ下山

 

特に3年前の林道入り口崩壊後は車が入れないので登山者も減り、手入れが出来ていない状況が続いています。

 

再びサンカヨウのⅤ字谷を渡り、途中でスズノコを収穫し、16:20分登山口へ下山しました。デポした山菜を持ちミッション終了なので、一目散に林道を下ります。駐車地へ545分無事到着しました。3時間かけた登りも、下りは1時間強で歩き切りました( `ー´)ノ・・

登山口へ無事下山
林道を帰る
タムシバが咲き残っている
崩壊が進む
滝見をしながら下る

 

滝の上にテラスのような滝がある


今回も春の三国山、花見&山菜収穫登山。満足な山行になりました・・・\(^o^)

お山に感謝です・・・(^_-)-

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最後までご覧いただき(人''▽`)ありがとう☆山でした 

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