2021年10月2日土曜日

2021.9.27~9(月~水) 塩見岳3,054m・小河内岳2,802m

2021.9.27~9(月~水) 塩見岳3,054m・小河内岳2,802m

/ 登山口15 2↑3,531↓3,420m 39.0km 50:40 64,794

 

1日目 移動 ☀後☁ 15 1,074m55m 4:557.5 13,498

自宅3:30⇒松川IC鳥倉林道Ⓟ11:50→豊口登山口12:457合水場14:45→三伏峠テンバ16:20

2日目 塩見岳 ☀後☁ 5℃ ↑1,469m↓1,427m 11:3615.9 25,421

テンバ5:155:30三伏山(日出)5:50→本谷山6:508:50塩見小屋9:00→塩見岳西峰10:15~東峰10:4512:10塩見小屋(昼食)12:35→本谷山14:20→三伏山15:28→三伏峠分岐15:40→旧三伏小屋跡(水場)16:15→テンバ16:45

3日目 小河内岳 ☀ 7℃ ↑987m1,865 9:35 15.4㎞ 25,875

テンバ4:505:40烏帽子岳(日出)5:50→前小河内岳6:307:20小河内岳(避難小屋)7:50→烏帽子岳9:1510:01テンバ(昼食・撤収)11:15→水場12:58→豊口登山口13:20→林道ⓟ14:20⇒松川IC19:00⇒翌日4:00自宅

塩見岳・蝙蝠岳・富士山&朝日

 コロナ感染第5波が少し下火になり、今しかないと出かけて来ました。2年ぶりとなった遠征は、2泊して鳥倉林道から三伏峠を起点に塩見岳、小河内岳をピストンします。

 

§1 移動編

さて、9月も最終週、コロナ禍と天気を検討し、201910月以来の山行になった。

当初は小屋泊で回る予定にしていたが、26日で小屋(三伏峠)閉め…(-_-;)

塩見小屋まで一気に進むには、昼から登ると不安だ。で、急遽テン泊計画に‼…パッキングは11㎏強だが、水や弁当を含めると結局14㎏を越えることになる。

鳥倉林道ⓟ
ゲートから3㎞ほど林道を進む
巨大茸発見
フジアザミ
ヨメナ
ホタルブクロ

テント担ぎは不安もあったが、峠までボッカするだけなので頑張ることにする。

例により4時前に高速に乗り、深夜割引きを利用して、400㎞先の伊那松川ICに向かいます。

豊口(鳥倉)登山口

小渋ダム湖を越えて小渋川を遡り、大鹿村へ入り、鳥倉林道を15㎞ほど登れば登山口へ続くⓅです。林道ゲートを越え、さらに3㎞ほど歩いたところが、やっと豊口登山口です。

 

登山道へ入りカラマツ林を登ってゆくと10/1の指導票が立っていた。4㎞で1000m登るので、ほぼ400mがワンスパンになっているようです。サラシナショウマの白い花とヤマハッカの紫が林床に咲き残っている。尾根に出たところで小休止、「よく来たな」と、白樺が迎えてくれた。

サラシナショウマ
ヤマハッカ
カラマツ林を登る
ハリブキ
白樺の前で小休止

カラマツの葉のクッションが心地いい

マイナスイオンを浴びて登る\(^o^)/

崩壊地上を通過

尾根に沿って少し登り再び谷筋へトラバース、カラマツ・シラビソ等の混交林を進む。道に積もったカラマツの葉がクッション、シラビソの爽やかな香りが心地いい。

シラビソの森
最初の桟道でスリップ転倒
休憩した鞍部 心地いい~(^_^)v

常緑のシラビソ、ツガ、モミ類の林になってくると、大体2000m手前。崩壊地の上を進み、最初の丸木桟橋ではスリップ転倒したが、無事通過。4合上部で再び尾根に乗り、鞍部で休憩だ。登山口から1時間半程登ってきた。荷を下ろしてエネルギー補給する・・😀

オサバグサ
苔が覆う斜面が続く
タケシマラン
すこしやばくなった桟道
トラバースが続く
桟道が次々と…(-_-;)
ゴゼンタチバナ
道は再びトラバース道に入り、北斜面を進んでゆく。次々と丸木の桟橋が現れ、スリップに注意し乗り越える。7合手前に水場(ほとけの清水)がある。予定通りここで1ℓ追加するが、連れの1ℓペットは空のままに。これが後で応えたのだが(-_-;)・・

 

苔の茂る斜面には、オサバグサの葉やゴゼンタチバナの赤い実が楽しめる。上の方にはタケシマランの赤い実も見えている。大木はサワラ⁇クロベ⁇モミ⁇だろうか。

注意してクリア
塩川分岐まで来た
待ちわびた小屋案内 「小屋まで200歩」

 8合付近で塩川小屋分岐が現れ、樹林が細く密植状になってきた。大木が育たない厳しい環境なのだ。9合を過ぎ目指すのは、例の名物看板「小屋まで200歩」だ。

そして16時過ぎ名物の小屋案内に到着した。3時間半の登りでした\(^o^)/・・

三伏小屋到着 小屋は締まっています
三伏峠到着
テント場へ向かいます
テント場は選り取りです
4時間22分掛っていました
明日上る稜線を眺めて就寝です

 テンバには4張先客がおられ、温かい雰囲気で迎えていただいた。場所取りはより取り放題…どこでもお好きな場所へ…(^_-)-☆ 小屋締め後で安上がりです。

設営後はゆっくり休憩、陽が落ちると急に寒くなった。今夜は3度Cくらいまで下がりそう、夕飯は買い出しのお弁当で済ませて、18時にはシュラフへもぐりzzzz・・・

 

§2 塩見岳ピストン編

早朝3時半、2600mのテント場で周りを気にせず静かに起床。カフェとパン・サラダで朝食、アタックザックへ日帰り装備をパッキングして塩見岳ピストンだ。5時過ぎヘッドライト装着で出発します。南アルプス縦走路の三伏峠分岐を5時半通過、最初のピーク、三伏山で明るくなり始めた。

三伏峠分岐

三伏山登頂

夜明け前 塩見岳のシルエット

花畑を登る登山者



 
塩見岳の日ノ出\(^o^)/

日ノ出を撮る

前方に塩見岳のシルエットが黒々と聳えています。550分、三伏山山頂で928()の日ノ出を迎えた、快晴の空で陽射しが出るとすぐ暖かく感じます。下の花畑をお2人登って行かれます。明日は我々も小河内に向け、同じ道をたどる予定だ。

本谷山へ向かう縦走路

のぞき岩から三伏山、烏帽子岳を望む

中央アルプスを望む

伊那谷から御岳山を望む


本谷山頂手前のダケカンバの黄葉
 
本谷山到着

次は本谷山を目指します。亜高山帯の針葉樹林のピークを幾つも越えて進むと、山頂手前で、のぞき岩があった。明日登る烏帽子岳や通って来た三伏山が良く見える。そして、伊那谷の向こうには中央アルプスが朝日を受けている。しばらく登ると、ダケカンバの林が広がった。花の時期ならマルバダケブキやフウロが咲いているだろう、今は黄葉が始まっています。

本谷山から塩見岳へ向かう
縦走路から望む甲斐駒ヶ岳
仙丈ヶ岳
小屋まで40分の名物案内

1時間程で2,658mの三角点峰本谷山到着だ。標石が露出して今にも倒れそうな3等三角点「黒川」が立っている。前方の塩見岳が近づいて来た。下り始めると今日最初の登山者とすれ違った。塩見小屋を早朝出発すると、この辺りで出会うようだ。次の登山者ともすれ違う。小1時間で2,512mの標高点を通過。ここから権右衛門山のトラバース道へ入って行く。

 

さらに1時間ほど歩くと谷筋と出会う。ここにも名物の案内標が掛かている。「小屋はじきかや~ いんねあと40分だに」・・😁そして再び登りに向かいしばらく谷筋を詰めると、稜線に塩見新道分岐が現れた。入り口には厳重にロープが掛けてある。

塩見新道分岐
2つ目の小屋案内
縦走路から望む南アルプス北部の名峰
3つ目の小屋案内
小屋到着 トイレ越しに仙丈・甲斐駒

 

視界が開け中央アルプスから北アルプスも見えているようだ。そして前方には南アルプス北部の名峰が見えている。しばらく登ると2つ目の案内「がんばるんだに もうじきだでな」に元気づけられる。そして3つ目の案内は「もうじきだに 小屋まで1分」でした…🤣850分塩見小屋到着です。


小休止後はいよいよ本峰へ取り付きます。先ず前衛の天狗岩を巻くのですが、結構な岩場でした。途中で登山道の鎖の整備作業がなされていた。作業の方が2人、ここからストックはしまった方が良いとアドバイスしてくれた。10時前なので下山してくる方もいらっしゃる。

本峰が見えています
小屋のナナカマド
最後の登りへ向かう
荒川3山方向
西峰登頂
西峰から東峰

すこし下って最後の登りへ向かいます。ボルトを穿った石くずが白く付く鎖場が続き、今朝設置した鎖のようです。作業の方に感謝です・・🙏

 

呼吸が苦しくゼーハーしながら岩場をクリアしていき、10:15分ついに西峰登頂だ。西峰には2等三角点「塩見山」3,047mがある。早朝より5時間の登りでした・・・\(^o^)/すでに下から雲が湧いて眺望が失われかけている。少し高い東峰は目の前、早速東峰へ行って眺望を楽しむ。

 

東峰から仙丈ケ岳方向

東峰登頂

東峰の指導標

東峰から西峰 仙塩尾根から仙丈ヶ岳

蝙蝠尾根から蝙蝠岳を望む

蝙蝠尾根から蝙蝠岳もガスに覆われかけている。ガスの晴れ間を狙いながら仙丈岳.甲斐駒..間ノ岳方向を狙ってみる。さらに南の荒川3山方向も望めるがガスが覆い始めている。

西峰へ帰り下山します

天狗岩と小屋を俯瞰

下りで権右衛門山を俯瞰

小屋温度12℃

再び小屋のナナカマド

小屋を後にします

この時季、眺望を楽しむには、10時までに登頂するのが良いと思われます。休憩後西峰に帰って下山へ向かいます。12時過ぎ塩見小屋へ下山し昼食だ。登頂記念の手ぬぐいと水2ℓをゲット、小屋前のベンチを拝借し買い出しおにぎりと豆腐味噌汁でお昼。

休憩中に45人小屋に到着されます、早朝出発したパーティーが到着される時間帯のようです。この後下山中にも何人かの方とすれ違いました。

塩見新道分岐へ下山

小屋案内へ下山

塩見岳バイバイ(^.^)/~~~

本谷山へ下山

三伏山まで下山

帰りはミッション終了し、チンタラ下山です、結局峠へ着いたのが15:40分。2ℓペットの水も半分消費したので、明日の水が少し足りない。ブログで見た下の水場へ向かうことにして、連れは帰して1人で水汲みに向かいます。


水場へ下る

小屋跡へ下ると

沢が流れていた\(^o^)/

登り返しは長い

1時間強の水くみで三伏峠分岐へ帰る

小屋の水場は閉鎖され、下の旧三伏小屋跡まで下るのですが、沢筋に全く水は無い、小屋跡まで頑張ろうと下って行く。途中であきらめかけた時水音がしてきた。なるほどちょうど小屋の跡が沢合流部、対岸から沢水が落ちていた。1.6ℓ汲んでヤレヤレです…(-_-;)

 

連れを帰してすでに40分が経過、急いで登り返します。往復30分と云って別れたので、心配しているだろうと大急ぎで登り返します。息を切らして戻り16:45分やっとテンバへ帰りました。65分の水汲みでしたが、明日の水を確保し、安心して休むことが出来ました。

夕食は山の定番、カレーライスとモズクス-プで美味しく戴きました。

§3 小河内岳と下山編

昨夜の泊りは4張りでした。今朝も3時半に起床。パンとサラダとカフェの朝食後、5時前出発です。今日も快晴、出来れば日ノ出を見ようと若干早めにスタート、烏帽子岳を目指します。

 

5時前三伏峠分岐通過

塩見岳はシルエット

昨日下った水場への道を通り、花畑の中を尾根に登ります。南アルプスの縦走路を南下してゆきます。計画は1時間で烏帽子岳なので、5時前に出れば日ノ出に間に合うだろう。道は直登が多く、昨日の縦走路に比べると若干急だ。所々崩壊地の上も歩く。

山頂手前で、突然富士が現れた。予期してなかったので、思わず感嘆した・・スゴ~イ🌄

 

山頂手前で突然富士が現れた(@_@)‼


塩見岳から蝙蝠岳も見えている


1時間、5:40分烏帽子岳に到着、日ノ出に間に合った。塩見岳から蝙蝠岳に続く尾根。その右側に富士山がくっきりと浮かんでいる。やがてピンク色に染まる東の稜線から太陽が覗く。日ノ出は何度見ても感動的だ。

烏帽子岳から塩見~仙丈を望む
朝日を受ける
悪沢岳・赤石・聖・小河内避難小屋が見える
前小河内から小河内へ続く縦走路
小河内岳が近づく


烏帽子岳の日ノ出を拝んだ後は前小河内岳へ向かいます。前方に小河内岳避難小屋が朝日を受けています。西側は崩壊地、東側はアルプスから富士の眺望の中を進みます。森林限界を超えてハイマツの稜線が続きます。前小河内ピークは何の表示もありませんが、小河内岳に続く縦走路が一望に出来ます。ハイマツの緑の中を一直線に縦走路路が伸びている。

小河内岳到着

避難小屋の上に富士山

塩見岳を望む

荒川三山から聖岳を望む

小河内岳登頂 ( `ー´)ノ

そして720分、今日の目的地小河内岳到着です。避難小屋の向こうに朝の太陽が輝きます。そして、南アルプスの長大な山脈が両側に見渡せる。北に仙丈・甲斐駒・北・間ノ岳・塩見、手前に歩いて来た烏帽子から延びる稜線が望め、南側には富士・悪沢・赤石・聖が見えている。来てよかったと実感します・・\(^o^)

2等三角点「小河内」

小河内避難小屋

富士を見ながら茶の子

南部の100名山 悪沢 赤石 聖

北部の100名山 仙丈 甲斐駒  間ノ岳 塩見

 

2等三角点「小河内」を確認後、避難小屋へ下って茶の子にします。小河内避難小屋は今シーズンは閉鎖中。冬季避難小屋の2階のみが解放されているようです。トイレに寄ってみたが閉鎖中、キジ撃ちはあきらめ休憩だ。今回前立腺術後729回目のリハビリ、未だおしめ生活なので融通は利く。

小河内山頂部のハイマツ帯

さあ縦走路を引き返そう

前小河内から望む富士(56㎞先)

烏帽子手前で塩見岳

崩壊地上を歩いて烏帽子へ帰る

烏帽子を通過する健脚若者と小屋

富士にお別れ

休憩後来た道を引き返します。前小河内を越えて、鞍部へ降りると単独登山者が追い付いてこられた。若い男性で、道を譲ると25Kℊはあろうかと思われるバックパックを背負っての縦走、スゴイ健脚と2人で感心します。

 

烏帽子岳で休憩されていらしたが、我々が花畑のあたりまで帰った時には、すでに三伏山山頂直下を登っておられました。若さってすごいと思います…(*^^)v 我々はだんだん脚力が衰え、余裕を十分持った計画にしないと歩けなくなって来ました。今回もCTの1.2倍で計画しています。

昨日歩いた本谷山から塩見岳の縦走路

中央アルプス

北アルプスがおぼろげに
御岳山が見える
タカネマツムシソウ
ウメバチソウ
三伏峠分岐へ帰って来た
テント撤収

花畑まで帰りウメバチソウ・タカネマツムシソウを発見、往路は暗かったので気付きませんでしたが、鹿よけネットはこれらの群落を守っているようです。

 

10時三伏峠へ帰って、予定通りの行動時間でした。テンバで腹ごしらえ、最後の山ご飯です。残ったパンと味噌汁で戴きました。テンバには4張りのテントが主を待っています。

そのうち張りをこれから撤収します。

撤収したので下ります

三伏峠👋

塩川小屋分岐通過

水場通過

1合目通過

豊口登山口へ下山

 

1115分軽くなったバックパックを背負って峠にバイバイ・・・👋4㎞の下りに向かいます。塩川小屋分岐・水場・登りで休憩の鞍部で小休止、4合・3合〃々と下りトレラン女子や男性登山者に追い抜かれながら2時間半で豊口登山口へ、そして鳥倉林道をテクテク小1時間、1420分に無事駐車場へ下山しました。

鳥倉林道を帰ります

林道ゲートへ無事下山\(^o^)/

松川IC近くの立ち寄り湯が定休日と云うアクシデントもありましたが、隣の中川村望岳荘で汗を流し、産直市場のリンゴをお土産に翌朝自宅へ帰ってきました。

 

絶好の天気に恵まれ、2年ぶりの100名山は、思い出多い山行になりました。
塩見岳の出べそのように飛び出た山頂部は、岩登りが楽しめたし、そこに至る縦走路はシラビソの心地いい登山道が続いていました。小河内岳は稜線の崩落した山肌や、ハイマツ純林の眺望を楽しみながら歩けました。富士の日ノ出は感動的で、お山の神様に感謝せずにはおられません🤣・・・楽しい山行させていただきました🌄🙏

 


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最後までご覧くださり(’’▽`)ありがとう☆山でした‥(^_-)-

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