2022年4月29日金曜日

2022.4.28(木) 三国山1,351m 山王谷林道ピストン

2022.4.28() 三国山1,351m 山王谷林道ピストン

9 1↑1,062m ↓1,032m 19.6km 11:0330,592歩 

自宅5:50⇒山王谷林道Ⓟ7:00→三国山荘登山口10:30→三国山13:30(昼食)14:10→三国山荘登山口16:05→林道Ⓟ18:3019:30自宅

 

ここ数年、恒例になっている山王谷第2林道山歩。今年は雪が多かったが、山菜時季はどんなでしょう。予定9時間、長丁場になるので、早朝出発です。

自然淘汰が進む三国山ブナ林



 

さて、林道路側に駐車しスタート、荒れた道を進みます。入り口崩壊後補修工事は最小限、以前、県道部分はグレーダーが路面補修もしてくれていたのですが、数年来荒れ放題だ。

スタートして駐車地を振り返る
今年の冬の落石
埋もれる残雪
山王谷第2林道起点

 


タンポリ荘の上を通過すると、早速残雪が現れた。枯葉に埋もれ残り僅かの塊になっている。雪は奥に進むにつれ増えて、最後には道を覆うようになってきた。過去にはなかった状態だ。後半の登山の部が少し心配になる。

サンインシロガネソウ

キブシ

シハイスミレ

エンレイソウ
 
ヤマナシ

イワナシ


途中の滝でサンインシロガネソウ・崖上の石楠花・トキワイカリソウ・ヤマルリソウ・ヤマブキなどを楽しみ、鹿が食べ残しのゼンマイを戴きながら約7kmの林道を進みます。

この時期の山菜は、蕨・フキ・コシアブラ・タラの芽・コゴミ・ウド等、バラエティーに富んで、歩いていても、山菜探しで目線はきょろきょろ、ついつい足元がおろそかになる。枯れ枝に躓きながら、7kmで高度200m程登ります。

あちこちに残雪

ギラガ仙が見えてきた

仮設道

だんだん増える雪

路肩を崩した残雪

 

林道法面の緑は鹿が枝穂を齧っている、岩場で寄り付けない所の目こぼれした山菜を戴きます。山菜は株が絶えない様、新芽を少し残して戴きます。が、いずれ食害で裸地化してしまう様です。奥の登山道の周りは、藪が消滅して来ています・・・(>_<)

イワウチワ


見ごろの花

蕾も確認

 

嬉しい発見もあり、イワウチワが確認出来ました・・・\(^o^)/ 

最初はイワカガミと思って葉の間の花を探したが、花後の花柄だけ立って残っていた。え、もう終わり⁇・・・  観察するとイワウチワの花後です。思わず、やった~新発見‼(@_@) 

 と云う訳で、知る人ぞ知っていた⁇イワウチワを確認できたのです。奥では残っていた花も見つけられ、長い林道歩きの御褒美が戴けました…😁

 

昨年洗われていた鉄の水路は埋め戻され、山腹崩壊で埋もれていた場所は仮道が開削されていました。しかし、倒木や落石があって徒歩か2輪車でないと進入は無理です。

三つ目の沢を越えるとあと少し

三国山荘は健在
大分草臥れてきた説明版
登山口案内は健在

 

雪で傾いた説明。起こそうとしたが難しい


早朝のスタートで、自然観察・山菜取り・春の山歩と、のんびり進んできました。長~い林道歩きも楽しく歩け、登山口の三国山荘へ到着。3時間半の山歩でした。一服後は登山の部へ移ります。


登山道の新たな倒木

林床の薮はほぼ全滅

アオゲラ

ちょっと居心地の悪い休憩ベンチ

残雪越えに山頂方向を望む


入り口階段から1,006mの指導標まで、ほぼ階段が続きます。最初が200段、藪を越えて300段程登ると、座り心地の悪い、斜めベンチのある☞16㎞山頂標示地点です。登り始めて30分、順調に進んできましたが、この先が問題でした・(^^)

ルートを確認 薮を突破していく

サンカヨウが咲く谷までやって来た
 

サンカヨウの谷へ向けさらに登りますが、融雪で根曲がり竹が起き始めている。残雪部分は快適ですが、藪の部分は竹とその枯葉に襲われ難儀します。ルートロスにも気を使います。斜め階段が名物のサンカヨウの谷まで、なかなか着けません。首筋に笹が入るしメガネは弾かれるし、足元は引っ掛かるしで散々です。指導標から40分掛かってやっと谷までやってきた。

芽吹いたサンカヨウ

最初のⅤ時字渡渉箇所

2つ目のⅤ字谷 手前が難所のロープ場

帰りにわたった斜め階段の谷

予想通り谷は雪で埋もれていました。サンカヨウは芽が出始めたところです。帯同したウイペットが役立ちました、ストックでは撤退したでしょう。固まった雪は今日の軽登山靴では蹴り込めません。

1輪だけ確認できたカタクリ
鞍部から南嶺を望む
1等三角点です
展望台に上がると大展望です

谷を2つ横断し、南峰との鞍部までさらに50分、予定を大幅にオーバーしてきました。

1240分だ。山頂へ続くブナ林は比較的スムーズでしたが、さいごに再び難関が待っていました。カメラのレンズフードを紛失、バックパックも体も枯葉まみれ、口も喉も枯葉でイガイガ。ヨレヨレで山頂台地へ着いても、笹薮地獄が続きました。

 

山頂広場は根曲竹に覆われ始めた

高鉢山から奥に氷ノ山方向

氷ノ山から広戸仙が一望

残雪の大山

三徳山から日本海方向

鷲峰山からゴーロ・高山を望む

鞍部から50分、1330分大幅遅れで山頂へ出た。1等三角点と展望台部分だけ、広場になっています。このままだと積雪期以外来られない藪山になってしまいそうです。

登山口から3時間の藪漕ぎ登山でした。この時季の山頂訪問はもう無いかも・・・(>_<)

 

展望台からは大パノラマ、日本海から鳥取。岡山・兵庫のお山が堪能できます。霞んではいますが大山も見えていました。登りの御褒美は1輪だけ咲いていたカタクリでした。展望台の日陰に入りお昼、今日はチキンラーメンにCaféのお昼ご飯。しっかり回復を心がけます。

ブナ林は心地いい

ブナの芽吹き越しに馴染んだ山々

残雪の谷を下る

少し開いたイワカガミ

2時過ぎ下りに向かいます。登った道を下るのですが、藪漕ぎに変わりありません‥(◞‸◟)

薮が薄いところはスピードアップできるのですが、ほとんど根曲竹の薮道。下りも2時間かかりました。結局3時間半予定の登山の部は5時間半の大幅な時間オーバーとなりました…(-_-;)

登山口へ無事下山後7㎞の林道歩きです

途中のシロバナニシキゴロモ光が足りません

山王谷第二林道入り口へ下山

愛車が見えた

駐車地へ無事下山…(^O^)/

三国山荘から帰りの林道は時間との闘い。一目散に下りましたが、車に着いたのは6時過ぎ、昨年よりもさらに2時間近く余計に掛かっていました。登山道の状況が変わらなければ、来年春は登山の部は止めた方が良いかもしれません…(^^)

 

鹿の食害はますます広がり、鳥取の山間部もいずれ兵庫の山のようになってゆくのでしょうか⁇ 薮がなくなって歩き易くなるのは歓迎ですが、山の幸が無くなるのは残念です。

共存共栄する打開策は無いものでしょうか…。シカの天敵による頭数制限等、考えられないでしょうか、例えば野犬に頼るとか…⁉

 

命 溢れるパワーを御一緒に…😊

今日もしっかり歩け、完全燃焼の山行になりました。お山に感謝です・・・(^_^)v

(心配しながら、待ってくれている山の神にも🙏)

 

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ご覧くださり(’’▽`)ありがとう☆山でした‥(^_-)-

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